しゅうとのナオミは道理に合った優しい方で、オルバとルツに自分の郷里・実家に帰るように勧めました。オルバはその勧めに従って、しゅうとから離れ自分の郷里・実家に帰りました。しかし、ルツはしゅうとから離れようとしなかったことが聖書には記されていました。引き続き、聖書には次のように記録されています。
「しかしルツは言った。「お母さん(しゅうと)を見捨てて帰りなさいなんて言わないでください。お母さんと同じ所に行き、同じ所で夜を過ごしたいんです。お母さんの民が私の民、お母さんの神(エホバ)が私の神です。お母さんと同じ所で死に、そこで葬ってもらいます。生きている限り、ずっと一緒にいます。もしもそうしなかったら、エホバが私を厳しく罰しますように」。
ルツがどうしても付いてこようとするので、ナオミは説得するのをやめた。2人は旅を続け、ベツレヘムに着いた。すると町全体がざわめき始め、女性たちは「あの人は本当にナオミなの?」と言った。ナオミは女性たちに言った。「私をナオミではなく、マラと呼んでください。全能者(エホバ神)は私にとても苦しい経験をさせたからです。私は多くのものを持って出ていきましたが、エホバは私が全てを失って帰るようにされました。全能者エホバが私を辛い目に遭わせ、不幸にされたのですから、私をナオミと呼ばないでください」。
こうしてナオミはモアブ人の娘ルツと一緒にモアブの田舎から帰って来た。2人がベツレヘムに着いたのは、大麦の収穫が始まる頃だった。」(ルツ1:16~22)。
上の聖句に記されている通り、しょうとのナオミはルツに郷里・実家に帰るように勧めていましたが、ルツは忠節な人で、ナオミに「お母さんの民が私の民、お母さんの神(エホバ)が私の神」と言って、しゅうとと死ぬまで共にいることを明らかにしています。それでナオミはルツを説得するのを止めました。そしてナオミとルツは2人で旅を続け、ベツレヘムに帰ることができました。
ナオミは夫と2人の息子を亡くし、大変苦労することになりましたので、神エホバが、自分に苦しい経験をさせた、と言っています。ナオミは苦しい経験ゆえに神エホバがそのようにさせた、と勘違いしていたのでしょう。神エホバは善良な人を苦難に遭わせることはない、愛と公正と知恵と力の源の神です。
さて、ナオミとルツは無事にベツレヘムに帰ることができましたが、生活はどうなるでしょうか。引き続き次回にお伝えします。
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夏の日に 徒歩の旅 東京人 今日の一句
庭に咲いている「アルストロメリアの花」