聖書には、サウル王に追われてダビデは逃れ、洞窟の奥に潜んでいた時、サウル王がその洞窟にダビデが奥に潜んでいることを知らないで、用足しに入りました。サウルは用を足す時に袖なしの上着を脱いでいたので、ダビデはそっとその上着の裾を切り取り、サウルを襲撃しなかった、ことが記されていました。ダビデは神エホバに愛される「慎み深い」と特質を表していました。さて、ダビデは、その後どうするでしょうか。聖書には次のように記されています。
「ダビデは立ち上がって洞窟から出ていき、サウルの後ろから、「ご主人様、王よ!」と呼びかけた。サウルは振り向くと、ダビデは身をかがめてひれ伏した。ダビデはサウルに言った。「なぜあなたは、「ダビデがあなたに危害を加えようとしている」と言う人の言葉に耳を傾けるのですか。まさに今日、あなたは自分の目で、エホバが洞窟の中であなたを私の手に渡したのを見ました。ある者があなたを殺そうとしましたが、私(ダビデ)はあなた(サウル王)に同情し、「私の主人に手を出すことはしない。エホバが選んだ人なのだから」と言いました。ご覧ください、ご主人さま。私の手にある、あなたの袖なしの上着の裾を見てください。この裾を切り取った時、私はあなたを殺しませんでした。あなたに危害を加えるつもりも、歯向かうつもりもないことをこれで分かっていただけますか。私はあなたに対して罪を犯していないのに、あなた(サウル)は私(ダビデ)の命を奪おうと付け狙っているのです。エホバが私とあなたを裁いてくださいますように。あなたへの復讐はエホバがしてくださいますように。私の手があなたに向かうことはありません。古い格言の通り、「悪は悪人から出る」のであって、私の手があなたに向かうことはありません。イスラエルの王(サウル)は誰を追って出てこられたのですか。私はどんな者でしょう。私は(サウル王の前で)死んだ犬に過ぎません。ただの1匹のノミです。エホバが裁いてくださいますように。神(エホバ)が私とあなたを裁きます。神(エホバ)はご覧になり、私を弁護して判決を下し、あなたの手から助け出してくださいます」。」(サムエル記24:8~15)。
上の聖句に記されている通り、ダビデは洞窟から出て、サウル王に後ろから話しています。命を狙って来たサウル王に対して、敵意ではなく、「ご主人様、王よ!」と敬意を払い、温和で道理にあった話しをしています。手にはサウル王が用を足している時に、袖なしの上着の裾を切った証拠を示し、サウルを殺す機会があったが、「エホバが選んだ人」ゆえに、サウル王に手を出すことをしない、と言明しています。ダビデは神エホバに裁きを委ね、神エホバがサウルの手から助け出してくださる、と、神エホバへの確信を伝えています。
さて、サウル王はどう反応するでしょうか。次回にお伝え致します。
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