聖書には、ナバルの妻アビガイルがダビデとその部下たちに出会った時には、ダビデは、裕福にも関わらずナバルの貪欲な対応に不満を抱き、「神（エホバ）が私の敵を厳しく罰しますように」と、言っていました。さて、賢いアビガイルはダビデにどのように応対し、何を語るでしょうか。次のように記されています。
「アビガイルはダビデを見掛けると、急いでロバから下り、ダビデの前でひれ伏した。そしてダビデの足元に伏して、こう言った。「悪いのはこの私（アビガイル）でございます。どうか、申し上げさせてください。私の言葉をお聞きください。どうか、あのどうしょうもない男ナバルに心をお向けになりませんように。名前の通りの人ですから。ナバルがその名前で、分別がない人です。私は、あなたがお遣わしになった部下たちにはお目にかかりませんでした。それで今、生きている神エホバとあなたに懸けて申しあげます。あなたが流血の罪を犯して自分の手で復讐することがないよう、エホバはあなたをとどめました。あなたの敵と、あなたに危害を加えようとする人がナバルのようになりますように。あなたのために持ってまいりましたこの贈り物を、あなたに従う部下たちにお与えください。どうか私の違反をお許しください。あなたはエホバの戦いを戦っておられるのですから、エホバは必ずあなたの家系を存続させてくださいます。あなたはこれまでずっと何の悪いこともしてこられませんでした。誰かがあなたを追跡して命を狙う時、あなたの命はエホバ神の命の袋の中に安全に包まれます。一方、神（エホバ）はあなたの敵の命を石投げ器で投げる石のように放り投げます。エホバが約束通りあなたにさまざまな良いことをしてくださり、あなたをイスラエルの指導者に任命する時、あなたは、理由もなく人の血を流して自分の手で復讐したという後悔の気持ちを抱くことはありません。エホバがあなたを良くしてくださる時、どうか私を思い出してください」。」（サムエル記第一２５：２３～３１）。
上の聖句に記されている通り、ナバルの妻アビガイルはダビデに出会うと、直ぐにロバから下りて、ダビデの足元にひれ伏して、「悪いのはこの私でございます」と、言って、夫の非礼は妻の自分が悪いということを述べています。そして、分別のない夫のナバルに関りをもたないように伝えています。アビガイルはダビデに道理を尽くして長い言葉を述べています。その言葉の中には神エホバに対する信仰が含まれています。このような心の賢いアビガイルの言葉はダビデの心を動かしたに違いありません。アビガイルは最後に、「エホバがあなたをよくしてくださる時、どうか私を思い出してください」と、懇願しています。後にこの言葉はどのように成就するでしょうか。
さて、ダビデはアビガイルの言葉にどのように応じるでしょうか。次回に引き続きお伝え致します。
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