ピアニスト飯吉馨さんに師事したお弟子さんが書いた本です。
飯吉さんはガンで亡くなられたそうなんですが、
レッスン中に教わった音楽や演奏に対する考え方、
感じ方を、弟子の立場から記録として残した、
というような内容です。
最近、アスリートや演奏家の本を読む事が多いんですけど、
共通して感じるのが、今この一瞬に対する集中度、
エネルギーの向け方が半端じゃないという事なんですよね。
本番に強くなるには、って考えがちだけど、
「自分にとっていったい何が本番なのか」
を突き詰めて考えていくと、
二度とやり直しのきかないこの人生そのもの、
一瞬一瞬の今がまさに本番なんですよね。
練習と本番には実は境界線がない。
そういうことなんですよ。
自分にとってはとてもためになりました。
自分で楽器を演奏する方にお薦めします。