太鼓集団「頼政太鼓」の皆さんとのコラボレーションという事で、高崎で三味線合奏してきました。
今回のテーマは、
・自分だけの事じゃなくてまわりの事にも気を配る
・集団の中で自分のできることをやる
といったようなことでした。
気づいてやったこともあるし、気づかずに済ませてしまった事もありました。
20人の三味線合奏で、全員の音程を合わせるための調絃が大事なんですけど、いざ手伝おうとしてもなかなかサッとできないです。
・楽屋から出たらムダ話しない
・演奏後も気を抜かない
・本番前に2の糸を張り替える
・演奏中に目を閉じない
・口角を上げる
毎回同じ注意を受けるけど、頭でわかっていても実践するのは難しい。
1曲、カラオケに合わせて合奏する曲があったんですけど、全員が走って途中でオケとリズムが合わなくなってしまいました。
オケのボリュームが小さかったとか、返し(演奏者用のモニタースピーカのこと)がなかったとか、理由はいくつかあるけど、いつも完璧な状態で弾けるとは限らないから、自分がどうその制約の中で対応するかの方が大事だ、と言われ、なるほどなと思いました。
合奏者一人ひとりが隣の人に合わせるんじゃなくて、オケに合わせれば合ったはず。そのあたりが大勢でやる合奏の難しさ、面白さなんだろうと思います。
帰りに師匠の家に寄ってコーヒーだの夏ミカンだのたくあんだのごちそうになって帰ってきました。人をもてなすことで人の輪が生まれ、絆が深まっていくというか、そういう事を知っているから弟子達を呼び止めてもてなすんだろうなあ、と。なんか、ありがたいです。家庭や会社以外に居場所があるって幸せです。
これで大会前のイベントは全て消化しました。
発表会でのひとり舞台から始まって、ちとしゃん亭、泰兵衛さんでのお座敷ライブ、夜咄さんでの演奏、そして今回のイベント参加と、すごく充実した1ヶ月でした。
短い間にとても大事な経験をしたような...。
「いつか必ず弾けなくなる日がくる。動こうと思っても動けなくなる日がくる」
師匠の口癖です。
実感のこもった口調です。
何だか万感の思いが入ってるような気もします。
自分も後で後悔しないために、今自分のできる事を精一杯やろうと思いました。
うまくなろうの前に、今自分のできることをちゃんと。
早く弘前行きたいです。