恒例により、こないだの日比谷大会の反省をしたいと思います。
「うまくいかなかった時は、その理由を考える」by イチロー。
○日比谷大会は弾きづらい?
「日比谷公会堂は、客席が舞台にせまってくるような感じなので、他の大会と比べて弾きづらい」と聞いてました。
でも自分が思ってたほど、そんなには緊張しなかったです。
ホール全体が緩んだ雰囲気だったし。
まあ、お客さんのせいというより、奏者がヘタだからっていうのが一番の理由だろうけど。観客も三味線奏者が多いから反応がね、ある意味露骨なんだよね。
審査員席は、名古屋大会より遠かった気がします。
名古屋大会は、審査員席が近い上に、ひとりずつ卓上ライトがついてたので、先生方のお顔がもっとはっきり見えました。
○出番直前
ほかの出場者の調絃に惑わされました。
2尺から8寸までいろいろいて、自分のキーがよく分からなくなりました。
それなんでチューナーを持っていったんだけど、針が暴れて合わせづらかったです。チューナーだけで調子笛を持っていかなかったからなあ。
せっかくちゃんと合わせたのに、出番直前に舞台袖で3の糸が下がっている気がして上げました。でもそれは、余計なことでした。
○自分の録音を聴いて
3の糸がずれてたけど、曲に入るまでにはちゃんと調弦できてた。
テンポも、普段より速いけど走ってはいなかった。
クソツボとスカバチも、まあ想定の範囲内かな。
弾き始めのドン→スカった。
曲中のドン→これもスカった。
2の4と3の4が甘い→左手薬指が不器用だから。
下ツボが甘い
...とまあ、欠点をあげつらえればきりがないんだけど。
稽古ではずっと課題だった終盤は意外とできてました。
たたみこみも甘いけどできてた。
あれだけ繰り返し練習したのに、中盤にフレーズの一部をすっ飛ばしました。
1週間前になって難度を下げようと手を変えた部分。
変えたところにばかり神経がいって、そこをクリアしたら次のフレーズが飛びました。
人間って不思議だ。
出来ない手の見切りを、もっと早い段階でつけるべきだったなあ。
1ヶ月前に見切ってたら、全体的にもっとちゃんと弾けたと思います。
○これから
自分の曲なんだから、もっと自分の好きなメロディーで弾けばよかったような気がします。自分自身が熱中できる曲が、結果的には一番いいんじゃないかな。
まずは十分できるフレーズで固めて、余裕があったらそこから難度の高い手を徐々に足していくようにすれば今回みたいなことにはならなかったと思います。
と色々反省してますけど、
いざ本番になったら頭まっしろ。
永遠の課題ですねきっと。