5年前の中越地震の時、
会社が持っていた新潟の工場が壊滅的な打撃を受けました。
あの当時、
壊れてしまった生産ラインを復旧させる事に会社の全エネルギーが注がれ、
その後の事についてはよく考えなかった、というか、想像できませんでした。
全員が必死だったし。
しかしその後、現実問題として起こったのは、
大規模なリストラでした。
生産再開したのはいいけれど、
時すでに遅く、多くのお客を、
同業他社にごっそり持って行かれてたんです。
そして一度離れたお客は二度と戻ってはくれなかった。
売上が激減し、
会社全体の運営がなりたたなくなり、
早期退職で大勢の仲間が去ってゆき、
それでも復活できずに、
結局、事業そのものをアメリカ企業に売却せざるを得なくなりました。
あの時、
うちの会社だけが深刻な状況で、
日本社会全体の傷は浅かった。
そして5年後、今回の東北関東大震災では、
5年前の出来事が、国家レベルで起きてしまいました。
つまり、
日本だけが深刻で、
他の国は無傷であるという事。
社会インフラの安全性と質の高さが唯一ともいえる競争力だった日本。
それが、電力供給すらままならない国になってしまった。
震災前の今年度国家予算でも、その半分を借金でまかなうはずでした。
それなのに、さらに巨額な借金を上積みして災害復旧にあたらなければならない状態になってしまった。
おそらくもう、先進国とは呼べない日本。
直接の被災者以外は、
この先、自分の身に何が起こるかうまく想像できないだろうけど、
おそらく1年か2年先に日本の社会経済全体に今回の震災のインパクトが波及して、
ひとりひとりが、事の深刻さを実感するようになると思います。
震災前と同じ状態に復旧させたのでは日本に未来はない。
今までとは全く視点の異なる
「超効率的社会」と呼べるような、全く無駄のない枠組みを作らないと、
日本は没落していってしまう。
貧しい国になってしまう。
これからを担う子供たちのために、
新しい社会づくりを目指して何をすべきか、
本当に、真剣に考えて実行なくちゃいけないと思います。
ピンチをチャンスに。
我々がこれから日本をどう変えるか、
何に価値を求めてどう考え方を変えるかにかかっていると思います。
だいぶ停電生活にも慣れてきました。
普段ずいぶんと贅沢な電気の使い方をしていたと反省してます。
日比谷大会延期になりました。
暗がりの中で連絡文読みました。
半年先になるみたいです。
職場の復旧作業があらかた終わりました。
震災直後から丸4日間、不眠不休であれこれやってくれた職場のみんな、ありがとう。
そして発電機の神様、ありがとう。
電気ってすばらしい。
明日からは、被災地の人たちのために何か自分のできることをやりたいと思います。
地震直後から勤め先の復旧に追われて丸3日間、寝たんだか寝てないんだかよく分からない日々が続いてます。
コメントに返事できなくてすみません。
あと一時間ほどで輪番停電が始まります。
では。