曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

あるベニシジミの一生

2012年04月29日 | 日記

春の花

庭の牡丹

 

牡丹の花は春の花の中でも最も豪華な花ではないでしょうか。昔、奈良の長谷寺や南都六寺にはよく見に行きました。

 


 忙しくてしばらくアップをお休みしていましたが、どうでも載せたいことがありましたので緊急ですが朝一でアップします。

今朝はとても悲しい出来事がありました。飼育していたベニシジミが死にました。何者かに食べられてしまったのです。

詳しい経過は後日にいたしますが取りあえず写真だけでも見て下さい。




4月18日

飼育中のベニシジミのひとつが羽化しました。私の留守中のことで事故がありました。

羽化したばかりのベニシジミはよく歩き回りますがテーブルの上から床に落ちてしまったのです。夜に帰宅した私は床でつぶれたようになったベニシジミを見て死んだものと思いそのままにしておきました。

 


4月19日

朝観察に行って昨夜の落ちたベニシジミに触ってみると生きているのです。すくいあげて鉢植えの草の上にとまらせてみました。

翅の伸びが不完全で飛べそうもありません。

 


4月20日

草の上から姿が見えなくなり行方不明になりました。きっとどこかへ落ちて死んだのかもしれないと考えそのままにしていのした。

 


4月21日から4月23日までの間に

床の上でひっくり返っているのが見つかりましたが死んでいるものと思いそのままにしていました。

 


4月24日

前日ひっくり返って落ちていた所から、朝見ると場所が変わっているのです。変に思い触ってみると死んだものと思っていたのに生まれてから5日経っているましたが生きているのです。すぐに餌の準備をして飲ませて見ました。

飛ぼうとしては落ちてひっくり返ります。亀のようにひっくり返ると起き上がれないのです。

鉢の植物につかまらせると元気に歩き回りますが高い所に登るとまた飛ぼうとするのです。やはり飛びたいのですね。

夕方帰宅して見ると決まってこのようにひっくり返ったまま天井を眺めています。

 


4月25日

 


4月26日

 

帰ってみるといつもこうなっています。

 

餌を与える時花に興味を持つだろうかと考え花を皿に載せて見ましたが全く興味を示しませんでした。


4月27日

元気です。

 


4月28日

相変わらず帰ってみるとひっくり返っていました。飛ぼうとするのをあきらめたらよいのにと思いますが、そうもいかないようです。

お食事中です。

 

帰ってみると夕方にもまたひっくり返っていました。

もうこの姿勢に馴れたのでしょうか静かに寝ているようです。このままではかわいそうと思いいつものように餌皿に移してやりました。それが最後になるとはおもいませんでした。

 

近くの床に新しく羽化して出てきたベニシジミがいました。

これで6匹めか7匹目です。

 


4月29日

朝様子を見に飼育室へ行って驚きました。

 

 

なにに食べられたのでしょうか。クモかもしれません。飛べないことはつらいですね。もう一つ不思議なことは隣にいた生まれたばかりのベニシジミも死んでいたことです。

 

事故で飛べなくなったベニシジミは天寿を全うするまで飼ってやろうと思っていたのですが、あえない結末となりました。

子孫を残すことのできなかったベニシジミはクモの餌となってクモの体の一部となり生き続けるのでしょうか。

冥福を祈ります。