曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

雲月山

2013年08月14日 | 日記

今日の花

 

吾亦紅や女郎花など秋の花が咲いていました

 

 


  昨日、師匠から明日広島と島根の県境にある雲月山へゴマシジミを見に行きませんかと誘われました。私は二つ返事で「行きます、連れて行ってください。」と応えて話は決まりました。

向こうへ6時半には着くように出かけましょうということになって、私は今朝3時半に起きて家を4時に出ました。旅は順調で予定通り6時半に雲月山に付きました。

ここの草原には珍しいシジミ蝶のゴマシジミがいるのです。保護のため捕獲禁止です。駐車場から山へ登り始めるとすぐにゴマシジミが草の中から飛び立ち姿を現しました。やれやれ、早起きして遠くまで来たかいがありました。

 

ゴマシジミは面白い蝶で卵は吾亦紅の花に産み付けられます。しばらくは花を食べて成長しますが大きくなると幼虫は蟻によって巣穴に運ばれて巣の中で蟻の幼虫と卵を食べて大きくなります。このような生活をする蝶は他にも何種類飼いますが食草だけでなく蟻に頼らなければならないので生活圏が非常に限られてきます。 

 


今日の音楽 (らんらん)

マーラー:交響曲 第5番 第4楽章「アダージェット」

http://www.youtube.com/watch?v=ov1xwCQULSY

 

ルキーノ・ヴィスコンティ監督の映画「ベニスに死す」に使われてました。

 

 


雲月山の草原


駐車場から初めて来た雲月山を見上げています。

矢印はこの度雲月山に連れて行っていただいた師匠の姿です。

登るほどに視野が開けてきました。まだ草は朝露を含んでいて靴やズボンのすそは濡れてしまいました。

日本の山々って本当に緑が濃いですね。森林資源がたっぷりと貯めこまれています。日本は中緯度に位置していて一年中適度な気温です。潤いの雨も世界的に見れば十分すぎるほど降ります。植物の成長に欠かせないCO2や窒素化合物なども町で大量に放出して成長を助けています。町を見てそして山を見ると日本の将来も悪くないかもと思います。自然は自然に任せて人間は町にこもるのです。

南東方向には中国山地の山々が連なっています。

尾根の遊歩道   左側の草原が広島県で道の右側の林が島根県です。

さあ、これからこの草の生えた斜面を下ります。私たちは虫を探すときには遊歩道はあまり歩きません。 この草むらの中には虫だけではありませんマムシも蛇もいます。お互いの幸せのために出会わないように祈りましょう。


最初に現れたゴマシジミ


 

朝が早いためあまり飛びません。

朝日を浴びて羽を開いてくれました。

このゴマシジミは後翅の模様に斑紋異常があります。内側の黒い斑点のうち上から2番目の点が欠けています。