曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

島の暮らしと海の幸

2013年08月22日 | 日記

 この数日、ラッキーなことに美味しい海の幸をいただくことができました。

周防大島に生まれ育ち、今こうして島の中で暮らしています。今仕事は農業をやっていますが、子供のころから海とは非常に密接なつながりを持っていたのでこの歳になっても海で遊ぶのは大好きです。子供の頃には夏は海で過ごす時間が長く特に夏休みには朝から夕方まで海辺で過ごすこともありました。今の子供たちのように海で遊ぶのは親と一緒か誰か保護者が付いていなければいけないという時代と違って私たちの子供時代は親は子供の遊びにそれほど感知せずまったくフリーでした。海で何して遊んでいたのでしょう。もちろん夏は泳ぐのが中心です。春と秋の気候の良い時には魚釣りをしました。寒い真冬はあまり海にはゆきませんでしたが2・3月の暖かい日には貝掘りや海藻取りなどに行きました。そんな遊び方は誰が教えてくれるわけでもないのにあのころは自然に身に付いたものです。だから海の幸に関する知識は成長とともに身に付いたもので何が美味しくて食べられない生き物は何か子供のころからよく知っていました。

 

一昨日はカミさんを誘って夕方釣りに行きました。私は趣味が多くいろんなことで遊びますがカミさんが一緒についてくるのは釣りだけです。もちろんお膳立ては全部私がやってお殿様のように釣るだけですがそれはまあ許しましょう。一昨日も魚を釣り上げたのはカミさんだけです。私は何も釣れずカミさんの世話をするだけですが、この頃は釣りと言っても夕暮れの海を眺めているだけで満足できるようになりました。帰ってカミさんの釣った魚をさばくのも私です。でも美味しく料理してくれるのはカミさんですからフィフティーフィフティーなのです。釣果は貧寂でしてアジが2匹とエソが1匹それに鯛が1匹ですが食べるためにはバランスが良いと言わざるを得ません。25cmのアジ2匹でタタキができます。エソは三枚におろしすり身を作って味噌汁になります。25cmの鯛はちょっと使いづらいのですが丸ごと使って鯛飯を炊くのに使いました。30分前まで泳いでいたアジで作るたたきは美味しいです。エソは白身で良いお出汁が出ておいしいみそ汁になります。鯛はちょっと小ぶりなのでお米2合にして炊きました。

昨日は岩牡蠣でした。岩牡蠣は普通に食べる真牡蠣と違って大きく成長するのに10年くらいはかかります。貴重なものですから3個だけもらってきました。イタリア風にオリーブオイルで焼いて食べました。料理は簡単でこれくらいは私でもできます。素材が良いせいでしょうなかなか美味しいですよ。サザエは刺身に限るとカミさんがいつも言うのでこれも私の手でないとできません。生きているサザエを殻からうまく出すにはコツがいるのです。

今日はまた友達が珍しい海の幸を届けてくれました。この辺りでは瀬戸貝と言いますがイガイの大きいもののことを言います。これも成長するのが遅くて10年以上かかります。使い道は多くていろんな料理に使えますがまずパエリャが食べたいですね。あちらのムール貝よりおいしいです。あちらでは殻ごと炊き込みますが瀬戸貝は大きすぎるので殻から中身だけ出します。これが結構難しくて大変なのです。

 


一昨日の釣果

 

全部カミさんが釣りました。

 

以前鯛飯の炊き方をアップしたことがあると思います。

 


昨日の岩牡蠣

 

上蓋と下の殻の隙間を見つけるのが難しいのです。一気にナイフを差し込み貝柱を切ります。

開いたときまだ心臓が鼓動を打っていました。

 

岩牡蠣のオリーブオイル焼き

にんにくのみじん切りをオリーブオイルでよく炒めておきます。牡蠣を加えて火が通るまで焼きます。

トマトを加えます。最後に白ワインを振りかけて少し蒸したら出来上がりです。鮮度が良いので調味料や香料は加えません。

シンプルが良いのです。レモンを少しかけてもいいですね。

 


今日大きな瀬戸貝が届きました

 

最も大きいものは17年くらい経っています。すごいですね。貝の殻には木の年輪のような縞模様ができます。それを数えれば何歳かわかるのです。

これもナイフを差し込み貝柱を切ります。貝柱のある位置を間違えないようにしなければなりません。

これは最大の貝です。

 

美しい貝殻

 

 

貴重な海の幸 手間暇かけておいしくいただきました。