曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

1月中旬までのアサギマダラ幼虫の様子

2015年01月19日 | 日記

今日の花

大島の海岸道路を走っていると今あちこちでこのアロエの花を見かけます。猫ちゃんはお散歩でしょうか。

 


 アサギマダラの冬越しについて何年も観察はしてきましたが気が向いたときに時々山へ見に行く程度で幼虫の成長度合いなどは大雑把にしかつかんでいませんでした。そんなことで大体わかった気になっていたのですがこの冬の間はできるだけ毎日詳しく観察してみようと思い今のところ続けています。一月の初めから中旬までのアサギマダラの様子を何日かに分けて報告します。

今日は12月初めに観察を始めたときにすでに終齢になっていた大きい幼虫の様子と12月に生まれた小さな初齢幼虫のエサを食べる量をみた様子をアップします。実は今日ようやく終齢幼虫が前蛹になったのです。

 


終齢幼虫の様子

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5日から8日までの間は移動がありません。全く同じ位置にいます。

 

5.この日少し動いていました。同じ場所にいますが上下が反対になっています。

 

6.久しぶりで移動して場所を変えました。歩く速さは結構速いです。

 

7.真ん中の葉脈に糸を張り始めました。蛹になる時張り付けられた糸にお尻のフックを掛けますが、ここで蛹になるつもりでしょうか。

 

8.お尻のフックを掛ける糸張りは完成したようです。

 

9.糸張りが終わったのにさかさまになりません。ここは気に入らないのでしょうか。

 

10.昨日とは少し場所を変えて同じ葉の下の方に移動しました。

 

11.お尻のフックをこの場所で書けたようです。今度は本当に蛹になる場所が決まったのでしょう。

 

12.身体の長さが縮んできました。いよいよ明日は前蛹になるでしょう。

 

13.ようやく前蛹になりました。身体がずいぶん縮んで丸まってきました。蛹になるのは今日から何日目でしょうか。夏だったら翌日には蛹になることもあります。

キジョランの低い位置で蛹になってくれたので観察や撮影にはとても楽な状態です。蝶になる日まで毎日見てゆきましょう。

 


若齢幼虫

冬の寒い間、小さい幼虫の成長速度はとても遅いのです。それでも生命を維持して行くために餌は食べているようです。キジョランの葉裏でまず丸く葉にきづを付けます。傷口からは白い樹液が出て丸の内側の葉は毒の成分が少なくなります。小さな幼虫はその内側の部分から食べ始めます。丸の内側の葉がどれほどづつ減って行くか見てください。孵化してから今までにこの丸の中しか食べていません。

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夏場には成長が早いのであっちを食べたりこっちを食べたりで同じところに長くとどまりません。冬場の幼虫はあまり場所の移動が無いので同じ幼虫を追って行くのが容易です。この幼虫も春まで追いかけてみたいです。