曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

年の夜 の豆まき

2018年02月03日 | 日記

今日の花

フォックスフェイス  茄子の仲間ですが野菜とも果物ともいえません。見て楽しむものですからやはり花でしょうか。

 


 今日は節分です。皆さんの家では豆まきをしますか。それともこの頃はやりの恵方巻でしょうか。イワシの頭や柊の枝を準備される方はいないでしょうね。

24節季のうち大寒が今日で終わり、明日からは立春です。冬が終わり春が始まるわけですが、この境目である節分が大事な節目であることは何となく理解できます。立春は24節季の中でも始まりである第一番目の節季ですからここを正月と考えた時代もあったようです。皆さんは「年の夜」という言葉はご存知と思いますが、一般的には一年の終わりの日の大晦日とか除夜のことを指しますよね。そのような使い方で俳句の季語にもなっているようです。今日ふと思い出したのですが、私の住んでいる町では節分のことを「年の夜」と呼んでいました。子供のころは、母が今夜は年の夜だから豆まき用の大豆を炒っておかねば、とか言っていたことを思い出したのです。「年の夜」=節分と言う使い方と、「年の夜」=大晦日と言う使い方はどう違うのか気になりました。広辞苑には節分を指すという使い方はありませんでした。歳時記においてもないそうです。私の住んでいる地方だけの使い方でしょうか。ネットで調べていると室町時代には立春を一年の始まりとすることもあったようです。そうであれば節分の日が大晦日に当たり年の夜と呼んでも正しいことになります。その時代の風習がこの田舎に残ったのでしょうか。節分の日を年の夜と呼ぶ地方があったら教えてください。旧暦の時代には立春と旧暦の1月1日が重なることも時々あったようですし、地球の公転と暦の関係を突き詰めるのは大変面倒くさいことなのであまり深く考えないことにしましょう。

ここしばらくは節分の日は毎年2月3日だったので2月3日に決まっているように感じていましたが、2021年には節分は2月2日になります。2025年、2029年が同じく2月2日が節分になりますのでお間違えのないように。2021年から2120年までの間は節分の日が2日から4日まで変動することがあります。

そんな先のことを考えるより、明日は山口県の知事選挙です。山口県民の皆様は投票をお忘れなく。私たち庶民にとって投票は政治に対してものが言えるただ一つの手段です。

 

ところで、私の町では1月の寒の入りから始まって今日まで、毎日夕方暗くなる頃に遠くから少しづつ近づいてくる太鼓の音が聞こえていました。明日からその音は聞こえなくなります。太鼓の音と言うのは日蓮宗の妙法寺が行っている寒行の太鼓の音です。団扇の様な太鼓をたたき、経を唱えながら安下庄の町を東の端から西の端まで往復します。私の町ではこの太鼓の音が聞こえなくなると立春です。本当の春はまだ遠いですが、わたしはみかん畑など春の準備を始めねばなりません。