8月4日の夜に始まったクマゼミの羽化は日付が変わる0時ごろには形の上ではほとんど完成しました。しかし羽も体もまだ柔らかくて飛べる状態ではありません。もちろん筋肉もまだ完成していないでしょう。2時まで観察して私は寝に行きました。
朝6時に起きて様子を見ると体の色素は黒ずみクマゼミらしくなっいました。脅せばもう飛ぶことはできるでしょうがそのままそっとしておくことにしました。9時にまた様子を見に行くと止まっていた状態は少し変わっていましたがまだ羽化した枝にとまっていました。そのままそっと縁側に出していつでも飛んでゆけるようにしてその場を離れました。
お昼に仕事から帰ってみると当然ですが飛び立って姿はありませんでした。
このセミは雌のようでしたのでよい雄に巡り合って子孫を残さねばなりません。長い間土の中の生活をしていた割には成虫の生存期間は2週間程度ですからね。セミは枯れ枝などに卵を産み付けてその卵は翌年孵化して初齢の幼虫は土の中に潜り込み5~6年かけて蛹になります。7年目に成虫となるといわれていますが7年間も人工飼育することはかなり難しいでしょうね。私なら3年もすると飼育していることを忘れてしまうかもしれません。飼育は蝶くらいの短い期間で成虫になるものがいいですね。
8月5日の零時以降の様子
足の筋肉が発達ししっかりと物に掴まることができるようになりました。
朝にはすっかり体が完成していてクマゼミらしくなっていました。
もういつでも飛べそうですね。
腹部を見てください、雌ですね。
室外に出しました。好きな時に飛んでお行き !