曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

野良猫家族の幸せなひと時

2020年08月08日 | 日記

今日の花

ムギワラギク   ドライフラワーを使ったオブジェ

 


 今年の2月ごろからやや小柄なメス猫が私のみかんの作業場にやってくるようになりました。野良猫にしては人をあまり恐れません。私が作業場で仕事をしていると私のことを見上げながらそばをサササと通り抜けてゆくのです。そして作業場の奥のほうへ入って行き姿が見えなくなるのですがしばらくするとまたサササと傍を通り抜けて出てゆくのです。1月の初めまでこの作業場に居ついて13年間暮らした猫(シロとソックス)がいたのだからまだ匂いとか残っているのではないかと思うのですがその猫はわりに平気でした。その他にもやってくる猫が複数いましたがみんな私を見るとそそくさと逃げてゆきます。

やがて春になりその小柄なメス猫は少しおなかが大きいように感じるようになりました。やはりなと思い当たりました。過去にも2度ここの作業場で子猫を生んだ野良猫がいたことがあるのです。以前飼っていたシロやソックスはここで生まれた子猫を飼う羽目になったのです。でも今回は子猫がいても飼わないことにしていました。餌を一切与えなければ居つくことはなく母猫は子供が活動できるようになれば連れて出て行ってくれます。この度は子猫を生んで育てるまでは場所を貸すけど子供が一人前になったら出て行ってもらうことにしていました。

そういうことで5月の初め頃、子猫の鳴き声が作業場の奥のほうで聞こえるようになりましたが一切かかわらないようにしていました。母猫は頻繁に出入りを繰り返していましたが子猫は無事に育っているらしく時々ミャーミャー鳴き声が聞こえてきました。6月の末頃面白いことがありました。その頃は子猫もだいぶ大きくなっているらしく作業場の中であちこちと居場所を変えるようになりました。一家は屋根裏に居場所を変えてしばらくは屋根の上に出たりして暮らしていました。そんなある日、朝作業場に来てみると私の仕事用の事務室の中で子猫の鳴き声がするのです。夜はいつも締め切ってあるので中へ入ることはできないはずなのに、なぜ子猫が中にいるの。・・・・・そっとドアを開けると白っぽい子猫が一目散に逃げてゆきました。その日は一日中不思議なことだと思っていました。ところが夕方になって事務所の中でパソコンをたたいているときにふと天井を見上げると換気口の覆いが破れていたのです。今朝の子猫はあそこから落ちてきたのだとわかりました。2メートル以上の高さから落ちてよく無事だったと思います。その日初めて子猫を見たのですが白っぽい猫だとわかっただけで詳しく見ることはできませんでした。

それからしばらく経って7月の末にようやく子猫を連れて家の外へ出るようになりました。写真を撮るチャンスが訪れました。今年生まれた猫はこんな子猫でした。

 


今年の子猫

 

母猫

 

子猫は2匹でした。

 

このチャトラのオス猫は我が家へよくやってきます。母猫と出会っても喧嘩したりしません。子猫にちょっかいをかけることもないので不思議な関係です。子猫の模様からしても父親とも思えないのですが、どうでしょうね。

白猫のほうは目がブルーですね。

 

 

 

猫一家の幸せなひと時

 

 

 

子猫の姿を見たのはこの日が最後でした。

 

その後1週間くらいして、母猫だけが作業場に帰ってきてしきりに鳴くのです。子猫たちを探しているようでもありました。

我が家から子猫を連れて出て行ってから何があったのでしょうね。

子猫たちの消息はその後分かりません。