今日の風景
午前9時ごろ
夕方6時前
よく晴れた暑い一日でした。
昨夜は海岸で夜空を見上げていましたが、今夜は山のてっぺんで星を見るというのもいいかなと思い夕方から準備をしておきました。
私は夜空を眺めるのはいつでも大好きで、今回のペルセウス座流星群のような特別のショーがなくとも星空を眺めるのは一つの喜びです。でも特別の場所で最高の星空を眺めようと思えばそれなりの努力が必要ですよね。極地でオーロラのかかった夜空とか、赤道に近い島の海岸で南十字星を見上げるとか、ヒマラヤの高い山の上で数えきれないほどの星に包まれるとか、特別の星空というものは地球上のいろんなところにあると思いますが、そんなところは並大抵の努力では行けません。とりあえず大した努力をしなくとも街中で眺めるよりはずっと素敵な場所というものはあるものです。今夜はそんなちょっと素敵な場所で星を眺めてみたいと思っているのです。山のてっぺんというのは我が家のすぐ裏の山で嵩山という619メートルの山の山頂なのです。この山の山頂にはテレビの中継局や多くの放送施設があってその管理のために山頂まで自動車道が整備されています。我が家からだと20分ほどで山頂に立つことができます。でも夜の登山道は真っ暗な森の中をくねくねとうねるようにして登ってゆきますので楽に走れる道ではありません。普通対向車はほとんどありませんがすれ違いも難しいところもあります。こんな道を夜に登る人はそうそうありませんよね。ところが昨夜は山頂の駐車場に1台先客がありました。車の中に人はいなくて山頂にも人影はありません。山頂から南側に少し下ったところにもう一つの展望台がありますのでそちらにいるのかもしれません。山頂には誰もいなかったので誰にも気兼ねなく星を眺め・写真を撮ることもできると喜んだのですが、空を見渡してみてびっくりです。家を出るときには全天星空で雲一つない快晴だったのに、山頂についた時には東の空から薄雲に覆われ始めていて星空の部分がだんだん狭められているのです。全天すべて星空だと期待して上がってきたのに、たった20分でこの変わりようは何だとがっかりです。そりでもカメラを三脚にセットして傍に椅子を置いてまだ雲に覆われていない西の空を一人眺めました。30分経っても流れ星も見えません。11時になりあきらめて帰ろうと思っていた時に登山道の下から車のライトが見えてきてもう一台やってきました。こんな時間に山頂にやって来るのはどんな人だろうといぶかしく思っていました。(自分のことは棚に上げておいて・・・一人でこんな時間に山の上にやって来る変な爺さんですから) 車が着いて駐車場から子供の声と女性の声が聞こえてきました。家族連れだなと安心しました。流れ星を見に来たのでしょうね。私はその時にはカメラを片付けて撤収しようとしていましたが、家族連れの人たちがやってきたので挨拶を交わしました。その時子供の声が「あっ流れた!」と。それから立て続けに数個星が流れました。私が山頂に着いてから初めての流れ星です。その家族の人たちにとっては幸先よしというところですね。その家族に場所を譲って私は帰りました。Good Lack !
家に帰り着いた時には全天雲に覆われていました。でも次の朝起きた時には快晴でした。あの家族は何時まで山頂にいたか、その後空は晴れたか気になりました。遠くからわざわざ嵩山まで来たようでしたから素敵な星空が見られたらよかったですね。
嵩山山頂からの景色と星空
岩国方面だけが星が見えました。
夜空が明るくなっているところは広島の街灯りでしょうか
星空の見えるのはこのあたりだけです。
できるだけ上にカメラを向けてみました。
最も明るいのは木星
本当に残念な星観でした。私にとっては近いところですからまたの機会に期待します。8月下旬から9月にかけては一年のうちでもっとも空気の澄んだ日が多いのです。近いうちに素敵な星空を撮ってお見せします。