曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
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山本弘三の写真を中心にした日記帳

アサギマダラのマーキング会

2020年10月11日 | 日記

今日のアサギマダラ

夕日の丘にアサギマダラが戻ってきました。何年ぶりでしょう。

 


 暑い夏を北日本で過ごしたアサギマダラが秋の訪れとともに徐々に南下してきて昨日ようやく周防大島に群れがやって来ました。私が観察し始めてから10数年になりますが最も遅い飛来です。今年の秋の訪れが遅かったのでしょうか。彼岸花の花がつい最近まで咲いていたしアサギマダラを呼び寄せるフジバカマの花も開花が遅れていてまだ一部咲きくらいです。

今日は山口むしの会の恒例のマーキング会が行われました。山口県東部の周防大島と西部の下関地区の華山との2か所で同時にマーキングを会員で行いました。大島地区で10名、下関地区で14名の参加がありましたが下関地区の華山ではアサギマダラが非常に少なくてマーキングはわずか2頭のみとなりました。周防大島では昨日より群れがやって来ていて外入のフジバカマ園だけでも200頭以上の群れがいて10人で約200頭のマーキングができました。

今までの経験からみて初飛来のあった日から1週間後くらいが数のピークになりますので今後2週間くらいはアサギマダラの乱舞する光景が楽しめるものと思われます。近隣の方はぜひその間にアサギマダラとフジバカマの花を楽しみにお出で下さい。

 


マーキング会の様子

朝が早かったので一般の観光客は少なかったようです。気楽にマーキングができました。

なんだか全身にタトゥーをもらっちゃいましたね。これならだれが見てもマーキング蝶と分かります。どこかで誰かに見つけてもらうといいのですが。

かなりボロボロに翅が破れていてマーキングをするに忍びませんでした。

このアサギマダラは両方の翅の先が同じ形に敗れています。きっと鳥に襲われて翅の先をくちばしで挟まれたのでしょうが翅先を破って運よく逃れたのでしょう。

 

アサギマダラが大きなジョロウグモの巣に掴まりました。大変です。

ジョロウグモは大きな獲物にとびかかりましたが獲物のアサギマダラを前足で触って調べています。数分の間触りまわっていましたがこれは食べられないと考えアサギマダラをそのまま巣から切り離しました。アサギマダラは無事助かったのです。

アサギマダラやカバマダラなどのマダラチョウの仲間は毒蝶として知られています。そのような毒に敏感な蜘蛛は決して食べません。

 

フジバカマの花はいろんな秋の蝶にとっておご馳走うです。

 

海とアサギマダラの光景はなんだか素敵ですね。勇気を持って海を越えてゆく小さな蝶。

西側の海の向こうは九州です。ここからまた九州を目指して飛び立つのでしょうか。

 

 


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