曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

小雪の朝 港で

2025年01月12日 | 日記

朝のひかり

朝一番カーテンを開いて庭の様子を眺めます。物干しざおには雨のしずくが見えました。水滴は一つ一つレンズとなり太陽の光を屈折させています。

何と美しいことでしょう、まるで宝石のように。

すぐにカメラを取りに行きましたが撮れた写真はあの神秘的な輝きをとらえきれず・・・・・  残念でした。

 


 年末から正月にかけて比較的穏やかな天気に恵まれ、冬と言うには暖かい日々が続いていました。でも冬将軍は寝てばかりで仕事をしないわけではなさそうです。
10日には一級の寒波が来ると天気予報は数日前から予告していましたので、9日には収穫できる柑橘は急いで取り入れをしました。10日を過ぎてみれば寒波は一級と言うほどではなく私たち農家にとっては助かりました。それでも少しずつ冬らしくなっていくようで今朝起きて外へ出てみると裏山の嵩山が今年初めての白いお帽子をかぶっていました。

雪国の人たちには笑われるかもしれませんがこちらでは雪の降ることも少ないしましてや積もることはめったにないことです。
なんだかうれしくなって朝食も食べずいそいそとカメラを持って港へ行きました。港の海を前景に嵩山の写真を撮るのは以前からずっと続けています。季節ごとの定点写真としてカメラを始めたころからずっと続けています。今朝の嵩山の様子は残しておこうと考え出かけたわけです。

所が港には面白い光景が見られました。一つは、こんな寒い早朝なのに港の内側に向かって投げ釣りをしている人がいたのです。もともと釣り好きの私ですから釣り人にそっと声をかけてみました。
「何が釣れますか。」と聞いてみると、「キスを釣ってます。」との返事がいただけました。私を含めて釣り好きの人は自慢話が好きです。そこで今日の釣れ具合から始まって釣りの話はだんだん深まってゆくのです。こんな時釣りの邪魔をしているのですから私の方は話は聞き上手に進めなければなりません。相手の話に相槌を打ち、次の話を引き出すための些細な問を入れて行きます。

そんなことをしていると少し離れたところにアオサギが一羽佇んでいて、こちらには関心が無いようなそぶりで海の方を見ています。こんな光景は釣り場ではよく見かけることなのですがアオサギは釣り人から何か小魚などをもらおうと待っているのです。海で働く漁師さんでも要らない小魚などをアオサギやカモメに投げてやることはよくあります。長い年月を生きて行く野鳥は人間との付き合いの中で時には餌をくれることを学習しているのでしょうね。でも、釣り人がなかなか餌をくれなかったりすると時には強硬手段に出ます。釣り人が海の方を向いてそちらに気を取られているすきに釣った魚を入れたバケツなどから中の魚を勝手に銜えて持って行くのです。気づいてドロボーと叫んでももうだめです。空を飛んで逃げる鳥を追いかけることはできません。私にもそんな経験はあります。

瀬戸内海の大島にはアオサギは沢山います、彼らにとって生息環境がいいのでしょうね。そんなことでアオサギの写真はよく撮るのですが今日見たアオサギは胸毛が立派で堂々としている姿から大分お年寄りではないかと想像しました。若いアオサギにはあんなにふさふさした胸毛は無いような気がします。それとも単なる冬毛なんでしょうか。鳥の生態についてはよく知らないのでもう少しお勉強してみましょう。

釣り人と話をしていると港なのにジョウビタキがやって来ました。こいつは山だけでなく何処にでもいるんだなと思いながら写真だけはとりました。

 


寒い朝


家から見た嵩山

 

港には釣り人が

 

 

釣り人とアオサギ

 

釣り人に声をかけてみました。「アオサギが待っているけど何か小魚は無いの」と。するとクーラーボックスの中から小さなアナゴを取り出してくれました。

アナゴをもらいました。いま日本ではアナゴは激減して貴重品となり鰻と並んで高級品になりつつあります。おご馳走をもらいましたね。

 

ジョウビタキは港で何を食べるのでしょう。

 

 

もう一度アオサギ

 

あの眼付、なぜか賢そうに見えませんか。    本当は餌のことしか考えていないのに。



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