今日の花
最近度々登場していますが、今庭で元気に咲いているのはこのポピーとバラだけです。
4月の下旬に山に生えている馬酔木の新芽に付いているコツバメの卵をたくさん取ってきました。とても小さい卵ですがコツバメのよくいる所で探せば比較的簡単に見つかります。産んだばかりの新しい卵は薄いブルーの色の卵で拡大してみると表面はトラスト構造になっていて複雑できれいです。数日すると白くなり透き通ってきます。ところが発育がそこで止まってなかなか孵化しません。毎日孵化するのを待っていたのですが2週間たっても孵化しないので何か問題があったのでしょう。それでコツバメについては諦めかけていたら1匹だけ知らぬ間に孵化して4齢にまで大きくなった幼虫が見つかったのです。コツバメというのはシジミチョウの中でも小さい方のチョウですから幼虫も小さいのかと思っていたら意外に大きいのです。15mmはあるでしょうか驚きました。コツバメは年に1回の繁殖で今の幼虫はもうすぐ蛹になりますがギフチョウと同じで蛹のままで来年の3月まで過ごします。蛹状態で生きてゆく間はエネルギーの消耗は少ないとは考えられますが期間が10か月にも及ぶとその間の消費栄養も蓄える必要があるのでしょう。だから幼虫が大きいのかもしれません。餌として馬酔木の葉を食べますが小さな蝶の割には沢山の葉をたべます。孵化直後の初齢から観察できなかったのは残念ですが1匹でも無事に成虫になってほしいものです。
見つかったコツバメの幼虫
コツバメの食痕 こんな食べ跡が見つかったらよく探してくださいコツバメの幼虫が見つかるかもしれません。
コツバメの卵 孵化しませんでした
馬酔木の葉をモリモリ食べるコツバメの幼虫
コツバメという蝶を見たことのない方のために成虫の画像を載せましょう。
とても地味な蛾のような蝶です。でも春になると一番先に出てきて春だけにしか見ることのできない蝶なので蝶ファンにとって貴重な蝶です。
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