今日の花
京都 叡昌山本法寺の桜と椿
学生時代の仲間で集まる恒例の京都の花見は、今年も4月4日と5日で行われました。仲間みんなが60歳の還暦を迎えた時に青春時代を過ごした京都で花見をしようと呼びかけたことからこのような集いが始まりました。春の花見会は今年で12回目ですが、京都の秋の紅葉狩りや京都以外の所で集まったこともありますのでそれを加えると17回になります。とても気の合う仲間なので毎年みんなで集まることを楽しみにしています。
今年も正月3日からプランを立て始めました。春の桜のころの京都観光は早めに計画を立てて宿や食事処を押さえておかないとね、間近だとなかなか予約が難しいようです。京都を訪れる観光客は国内・外国を合わせて年間4500万人と聞いています。特に最近は外国からの観光客がものすごく増えていて、今年も京都駅に着いた途端、歩いている人の半数以上が外国の方てはないかと思えるほどでした。
京都へ着くと真っ先にレンタカーを借ります。みんな昔住んだことのある街ですから土地勘はありますし、仲間の一人がつい最近まで京都へ仕事で毎月来ていたこともあり街中の事情に明るく、彼に運転を任せておけば下手なタクシーよりはるかに上手に目的地へ連れて行ってくれます。自分たちでどこへでも移動できるのはすごく便利です。今年の計画ではまず堀川通りを上がって(京都では北へ向かうことを上がると言い、南へ向かうことを下がると言います)寺之内通りまで行き本法寺へ長谷川等伯の大佛涅槃図を見に行くことにしています。縦10m、横6mの大作でこの時期にだけ本物を見ることができます。私は初めて見る仏画なので期待していました。涅槃図は多くの人が描いていますし展示されている所も結構ありますが、これほどの大きさのものはあまり見たことが無いのではと思いました。この絵が掛けられるということは当時のお寺の本堂は大きかったのでしょうね。
本法寺の境内の桜はかなり散っていて遅咲きの八重桜が咲き始めていました。そして、光悦作の巴の庭はもう新緑を迎えていました。
毎年この時期にこのブログで京都の旅の報告をしていますが、昨日、ある方から今年は京都は無いのと言われました。実は旅行から帰ってこの方毎日みかんの木や桜の木を植えるのに忙しく旅の写真を整理する暇がありませんでした。ようやく最初の訪問地の写真の整理ができたので、遅くなりましたがこれから例年のように少しづつご紹介して行きます。お付き合いくださいませ。
毎年のことですが、京都駅に着くと気持ちの上では一気に50年前の青春時代に戻ることができます。
1年ぶりに出会う友と元気であったことを喜びあいます。
レンタカーで目的地へ向かいます。堀川通りは南北に移動するのに便利な通りです。桜がたくさん街路樹に植えてあるのですが花はほとんど終わっていました。
最初の目的地本法寺へ着きました。駐車場に入ると車が一台もありません。境内にも私たちよりほかには人影が無くとても静かです。
脇の方から入りましたが、こちらが正門です。
こうして桜の花を透かしてお寺の建物を眺めるといかにも春の京都の雰囲気が感じられます。
涅槃図と巴の庭を拝観に入ります
ここも私たちだけでした。
十の庭(つなしのにわ)と呼ばれています。庭の中に据えられた石が10個あります。1個のことをひとつと言いますね。2個はふたつ、5個はいつつです。1から9個まではみんな数え数字に「つ」が付きますが10は「とお」と言ってつが付かないのです。それで「つ無しの庭」と呼ばれるのだそうです。
さらに奥へ進むと、おなじみの光悦好みの竹垣が組んでありました。そうなんです、ここの庭は本阿弥光悦の作なんです。
光悦作と伝えられているつくばいです。椿の花が落ちていていいですね。
築山には巴の形が作られていましたがいまでは良くわかりません。
これでも春の京都かと疑いたくなるような静けさです。私たちより他にはだれもいません。
長谷川等伯の大佛涅槃図です。(縦10m、横6m)
本物の写真撮影はできません。
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