「おもしろ写真館・奇々怪界」
荒井さんの「カムナビ」展に協賛する形で開かれた面白写真展。石津さんが中心になって
荒井宅の倉庫で展示されました。石津さんの人を楽しませ、驚かせ、笑わせよう精神一杯の
異世界ワールド。いつもながら好奇心旺盛で楽しいことにとことんのめり込み、周りを巻き込んでいく
バイタリティには感心するばかり。
「カムナビ」写真展
数年前ニコンサロンで発表された作品群ですが、ギャラリー空間ではなく、もっと
山の神秘さ静謐さ不気味さかが伝わるような空間で展示したいという思いで、自宅の
居住空間を使い、明かりを切り詰めた暗がりの中に作品が展示されていました。
山里の秋の風景や風が入り込み、精神の深みに誘われるような、こちらも異世界でした。
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薄暗がりの中で、ジッと目が慣れてくるのを待ちながら、改めて「カムナビ」の写真群に
向き合ってみると、なるほど作者の意図するところがわかるような気がしました。
不気味な妖気や邪気が漂う山の気配は、明るいギャラリーの中では、打ち消されていたのだと
思われました。山中で作者が体験しただろう畏怖の世界をそのままの手付かずの状態で見せよう・・と
そしてその狙いは、怖さを伴ってわかる人にははっきりと共感できるものとなっていたと感じました。
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