宿場の夏
2011-09-16 | 日記
夏の間は暑さにうだって、早く涼しくなることばかり
思っていたのに、夏が終わると寂しさを感じる。
人間なんて勝手なものだ。
この写真は一昨年の信州、奈良井宿の光景。
強烈な夏の太陽が真上から降り注ぎ、
両側の家並みの庇がその光をさえぎって
暗く沈み、真ん中の街道だけが白く光っている。
そこにカサブランカと観光客の日傘の白を
組み合わせて作画したものだが、
この太陽の光によってもたらされる強いコントラスト、
旺盛な植物の輝き、蝉の声・・・
こうした生命力溢れる日々が、強烈な暑さと共に
夏の魅力であり、だからこそ、それが失われていくことに
寂しさを覚えるのだと思う。
また台風の影響ではっきりしない日が続きそうだが、
太陽が空にあるときは、日没が確実に早くなっていくことを
職場を出るたびに感じるこの頃である。 Y
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