




5日、21号台風の駆け抜けた翌日、
40年ぶりに近くの神社で拝殿踊りがあるので
田舎に出かけた。神社の手前で大きな杉が一本
電線に引っ掛かっていた。神社にはすでに切子灯籠が
飾り付けられていたが、昨日からこの一帯は停電だという話。
炊飯器が使えないので白鳥まで下りて夕食を取り、神社に向かうと
辺り一面真っ暗な中、山の中腹だけが輝いて見えた。
灯篭には自家発電で明かりがともり、やがて太鼓も笛も三味線の
演奏もない、歌声と下駄のリズムだけの拝殿踊りが始まった。
切子灯籠の灯りと境内から見上げた雲と無数の星の瞬く夜空は、
日常から切り離された美しさだった。
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