カナリア日記

さいたま市南区(武蔵浦和)にある「カナリア音楽教室」のレッスン日記です。

「ペダルの魔法」 鈴木弘尚先生

2011年01月14日 | 講座で勉強したこと
今年最初のセミナーは「ペダルの奏法」についてのものでした。
講師は「鈴木弘尚先生」
先生のプロフィールに関しましては、是非こちらの公式HPをご覧下さい。



セミナーの内容に関しましては、このように記載されておりました。

「ペダルは、使い方次第でピアノから出てくる音源を何倍にも豊かにしてくれる、いわば魔法の道具です。
しかし、一般的に、ペダルの可能性を限定してしまう踏み方しかされていないケースが多く
十分に生かしているとは言えません。
本講座では、実演しながらペダルのあらゆる可能性を示しています。」



チャイコフスキーの「四季 10月」では
「一瞬の綺麗な響きの為に、わざとにごらす
その、グラデーションの変化を聴かせて下さいました。


ラフマニノフの「鐘」では
「ソフトペダル」は弱い音の時のみ使用するものではない
場合によっては、「f」で踏んでもいい、と、その使用例を御聞かせ下さいました。


ショパンの「ソナタ 2番の第3楽章」では
「正しいペダル」と「芸術的に、にごったペダル」の2パターンで弾いて下さいました。

ペダルを踏みっぱなしでお弾きになられました。
でも、その演奏は

「にごる」というよりも「深み」の増した演奏でした。


「正しいもの」と「正しいとは言えないが芸術的なもの」を混ぜることにより
この曲の恐ろしさが増しました。
「ぼやかす」事により、「得体のしれない」感じが増しました。
そこには、かつて聞いたことのない「葬送行進曲」がありました。



譜読みの段階から、ペダルの事を考える。
そうすることにより、その曲に対するイマジネーションが豊かになる
どう弾いたらいいか早い段階から見えてくる。

と、おっしゃってました。


いくら指が動いても、足との連動なので
最終的には「足」が勝負になる。

指のテクニックの指導ばかりでなく、小さい時からペダルの重要性を教える。

有る「武器」を使わずに制限するのは勿体ない
ペダルの可能性を再認識する事。


というお話しで講座は終了しました。


鈴木先生の「音色」は、あの巣鴨の東音ホールでかつて聞いたことのない程素晴らしいものでした。
上記のもの以外、ショパン・チャイコフスキー・バッハ等
数々の作品を弾いて下さいましたが
いずれも素晴らしく、感動しました。

中でも「トロイメライ」がとても印象的でした。

この小品、本当~に美しかったです。
この曲にも、「ペダルの魔法」が使われていまし(笑)


実際の鈴木先生は未だお若く、「好青年」という印象です。

昼食もご一緒させて頂きましたが
中村紘子先生から「筋トレしなさい!!」と言われたそうで
現在、六本木ヒルズのジムに通ってらっしゃること、会費が非常に高い事
ピアノには「背中の筋肉が一番必要」なんていうお話など楽しく伺えました。


今年最初のセミナーで、このように素晴らしい演奏が聴けた事を
大変嬉しく思っています。

今年は、やはり、「良い事」が沢山ありそうです

鈴木先生、ありがとうございました。
先生のリサイタルを楽しみにしてます。



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コメント (2)
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