寺町寺院群の見どころ その1(No.26)
◇妙立寺(忍者寺)
日蓮聖人の法孫・日像上人作の祖師像を安置する。寛永20
年(1643)、三代藩主前田利常公の命により、城内にあった
祈願所を移し、運上町に創建された。
寺町寺院群の中では比較的遅い時期に(1650年代)に移築
された。万一の場合の出城として、その中心的役割を持たせ
たと言われる。そのため、建物全体が迷路状となり極めて複
雑な構造を有し、今日では「忍者寺」の別称持つ。
◇願念寺
真宗大谷派のお寺。願念寺では土曜日の夕方に鐘を撞い
ています。願念寺は芭蕉の弟子、小杉一笑の菩提寺で小杉
一笑の辞世句 が刻まれた一笑塚や芭蕉の句碑があります。
小さいお寺ですが庭や本堂の門構えの彫刻などが素敵な雰
囲気のあるお寺で、鐘は金沢に3つあるとされる明治期の
朝鮮鐘です。
◇金剛寺
曹洞宗のお寺。金剛寺の本堂には能登末森城の守り本尊
であったといわれている観世音菩薩像が安置されている。
広い敷地にはタブ、スギや竹などが生い茂っている樹林が
あります。
◇国泰寺
臨済宗のお寺。国泰寺の裏のほうに樹高16メートルのイ
チョウの大木のある樹林があります。高峰譲吉博士の菩提
寺でもあります。
◇本覚寺
顕本法華宗のお寺。タブの巨木をはじめとして多くの樹木の
ある本覚寺の樹林は、なんともいえない雰囲気があります。
本覚寺の樹林の中には庭の名残を残したものもあります。
■写真は国泰寺