金沢の観光スポット体験レポート その35(No.124)
◇武家屋敷寺島蔵人(くらんど)邸体験レポート(No.1)
寺島蔵人(1777~1837)は、禄高450石の中級武士として
加賀藩に仕え、改作奉行、大坂借財仕法主付など主に農政、
財政方面の実務を歴任した。
文政7年(1824)12代藩主前田斉広(なりなが)が有
能な藩士を抜擢し、教諭方という藩政改革のための親政機
関を設置すると蔵人もその一員に加えられたが、その年斉
広の急死により教諭方も解散した。
蔵人は手腕家であると同時に生来、思いやり深く正義感
の強い人であったため、斉広死去後の藩の重臣の政治に納
得がいかず、これと対立し、文政8年役儀指除(やくぎさ
しのぞき)、天保8年(1837)能登島流刑となり、その年
ここで波乱に満ちた生涯を閉じた。
蔵人は画人としても知られ、王梁元(おうりょうげん)、
応養(おうよう)と号し、秀作を多数残している。
*ホームページより
■写真は門
1階には13畳半の座敷、5畳の茶室、文化5年(1808)
寺島邸を訪れた浦上玉堂が琴を弾いた部屋という4畳の間
ほか数室があります。2階8畳の間は蔵人の画室「白雲深
処」と伝えられていますが、現在は安全上の理由から公開
しておりません。
■写真は見取り図(ホームページより)
座敷に入ると何ともいえない静けさ、座敷から見える庭
はまた格別。春、秋のドウダンつつじを再度訪れたい。
■写真は座敷
寺島蔵人邸跡ホームページ
http://www.kanazawa-museum.jp/terashima/