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金沢の観光スポット体験レポート その67(No.162)
◇金沢の桜(その10 完)兼六園Ⅲ
日本三名園のひとつで、桜の名木が多いことで知られてお
り、中でもひとつの花に300枚もの花弁を付ける兼六園菊桜
は一見の価値あり!ほかにもヤマザクラの大木、旭桜、兼
六園熊谷ほか、ヒガンザクラ、ソメイヨシノなど約420本の
桜が園内を彩ります。
ソメイヨシノなどは21日にはほぼ散り、しだれ桜や旭桜、
熊谷桜。そして最後に28日ごろ菊桜が咲いた。
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■写真は菊桜(2012.5.撮影)
若葉とともに咲くこんもりと淡紅色の桜花で、小振りながら
300枚を越える花弁をつける。通常、菊桜の類は花弁150~200
枚で、300枚以上というのは兼六園菊桜のほかにない。ちな
みにケンロクエンキクザクラは学名である。
兼六園菊桜は開花から落花までの間に花の色を3度変えるの
も特徴。蕾の時は深紅、咲き始めると薄紅、落花の時は白色
に近くなり、花弁だけでなく、花柄をつけて散る。開花期は
4月下旬から5月上旬と長く、兼六園の観桜の最後を飾る桜だ。
現在、並んでいる2本は接木から育てた2代目で、佐野籐右衛
門さんらのご努力によって、先代の枝から「接ぎ木」によっ
て増殖されたもの。今は、国の天然記念物ではありません。
国の天然記念物に指定された初代は昭和45年(1970)に250年の
天寿を全うした。この木は幕末に京都御所から賜ったものと
言い伝えられ、御所桜とも呼ばれた。
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■写真は菊桜(2012.4.28撮影)
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■写真はつぼみの菊桜(2012.4.21撮影)