◇石川の春2018 -2 加賀市「雪の科学館」(No.1307)
〇雪の科学館(加賀市片山津)
中谷宇吉郎(1900-1962)は加賀市片山津温泉の出身。世界で初めて人工的に雪の結晶を作りだし、雪や氷の研究に先駆的な業績をあげた。
また、日常身辺の話題から科学の解説まで幅広いテーマで随筆を執筆し、科学映画の草分けでもあり、絵画など幅広い趣味の持ち主でもあった。「中谷宇吉郎雪の科学館」は博士の業績やひととなりを紹介し、実験・映像などをとおして雪や氷の不思議を楽しめる。
■写真は雪の科学館外観
■写真は2階内部
〇中谷博士のひととなりゾーン
加賀市での幼少期から、四高、東大、理化学研究所、ロンドン留学、北海道大学と経歴をたどり、博士のひととなりと科学、芸術、生活を紹介します。 恩師・寺田寅彦との交わりにもふれます。
■写真は中谷博士のひととなりゾーン
〇雪の結晶ゾーン
博士は、世界で初めて人工雪を作ることに成功し、結晶の形と気象条件との関係を明らかにしました。 ここでは、北大にあった低温室の様子を再現し、その後、スペースシャトルで宇宙初の人工雪実験が行われた装置も展示しています。 美しい雪の結晶を、パネルや立体視や顕微鏡などで楽しめます。 また、毎日新たな人工雪(ムライ式)を作っており、ダイヤモンドダストや過冷却の実験を紹介しています。
■写真は雪の結晶ゾーン
グリーンランド氷河の原(修景/中谷芙二子)
中庭はグリーンランド氷河のモレーンの石の原。 博士が最後の研究をした北緯78°の極地から来た60tの石です。 風に舞う「人工霧」が北の便りをとどけます。
■写真はグリーンランド氷河の原
■写真は柴山形潟の噴水(高さ70メートル)
住所:922-0411 加賀市潮津町イ106
電話番号: 0761-75-3323
□雪の科学館ホームページ
撮影日:2018.3.25
(つづく)