いしかわの観光スポットレポート(No.2024)
◇兼六園灯籠巡り2021-①(ユーチューブ連動解説版)
兼六園内には津田玄蕃邸の4基、金沢神社1基を含め28基の石灯籠がある。兼六園オリジナルの徽軫灯籠や変形灯籠、寄石灯籠を含めると特徴ある石灯籠を見ることが出来る。今回は16基を紹介します。
1)徽軫灯籠(ことじとうろう)
現在兼六園のシンボルで、写真撮影ポイントになっている徽軫(ことじ)灯籠は、脚が二股になっていて、琴の糸を支える琴柱に似ていることから名が付いた。
この灯籠は水面を照らすための雪見灯籠の変形で、一脚は水中にあって高さ2m20cm、陸にあるもう一方は80cm。この不均衡さが美しいとされている。文久3年(1863)の「兼六園絵巻」では、現在の位置から程近い池の中に両足等長
で立っていた。
初代は粟ヶ崎の豪商・嶋崎徳兵衛が献上したもの。現在は2代目で昭和53年(1978)に日本伝統工芸士認定の西村氏によって造られ、使われた石材は、初代と同様、香川の庵治御影石(宝珠、中台、中台受)、岡山の北木御影石(笠、両足)兵庫の本御影石(火袋)で造られている。
・高さ:267Cm ・笠:107Cm
2)月見橋近くの月見灯籠
曲水が霞ヶ池に流れ落ちる少し手前にかかる月見橋。そのたもとにある、園内唯一の月見灯籠(三州型)だ。、石材は御影石。満月をイメージして、笠や中台、火口も円形となっている。
・高さ:210Cm 笠:170Cm
3)七福神山の曲水にある雪見灯籠
この灯籠は御影石で出来ている。笠は六角形のおおきなもの、火袋高さは41Cm、間口は41Cmの大型。
・高さ:184Cm ・笠:不明
4)明治記念標前の雪見灯篭
この灯籠は宝珠、笠は青戸室の六角、火袋・中台・四脚とも御影石。
・高さ:140Cm ・笠:139Cm
5)龍石と雪見灯篭
この灯籠はたけが低く、笠が大きいのが特色で、が三脚から六脚で外方にひろがったもの。
◇兼六園灯籠巡り2021-②(ユーチューブ連動解説版)
◇兼六園灯籠巡り2021-③(ユーチューブ連動解説版)
(つづく)
□兼六園石灯籠巡り2021