いしかわの観光スポットレポート(No.2030)
◇ 2021金沢の新盆とキリコ
今年は11日が日曜日で例年13-15日の墓参日が早くなっている。(11日撮影)
〇お盆の由来
お盆の正式な呼び名は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といい、サンスクリット語の「ウランバーナ(逆さ吊りにされる苦しみという意味)」に由来します。子孫から長い間供養をうけていない先祖は逆さ吊りの苦しみを受けているため、そうした先祖の霊を慰めるため飲食を与えたのが発祥とされている。
〇金沢市内中心部は新盆が多い
新盆・旧盆のどちらに墓参りするかについては金沢市内でもわかれているようで、犀川、浅野川、JR北陸本線、中環状道路に囲まれた区域と、犀川以南、浅野川以北の旧市内地あたりでは新盆が多く、それより外側の新市内地域では旧盆にお参りに行く傾向が強いようだ。
〇金沢のお盆の風習「キリコ」
金沢ではお盆にお墓参りをするときに 「キリコ」という箱のようなものを持って行きお墓の前に吊します。 中にロウソクを立てられるようになっている。最近は簡略化した板状のきりこが多くみられる。この「キリコ」を吊すという習慣は金沢周辺だけのようで、キリコの表には「南無阿弥陀仏」裏には「進上で名前住所」を書くようになっており、誰がお参りしていただいたが、墓主に分かるようになっている。
■写真は珍しい狛犬のお墓石
■写真は小堀遠州の孫小堀新次郎のお墓
■写真は室尾犀星のお墓
(つづく)