金沢の観光スポットレポート その645(No.984)
◇金沢の桜2017 その4 兼六園 ④ 小糸桜、越の彼岸、海石塔しだれ桜ほか
日本三名園のひとつで、桜の名木が多いことで知られており、ソメイヨシノやヤマザクラ、サトサクラ、ヒガンザクラ約410本の桜が園内を彩ります。
園内の桜の分布はヒガンザクラ約80本、ソメイヨシノ約200本、ヤマザクラ約40本、サトザクラ約50本、その他約50本となっている。(2013.3現在資料)
10)小糸桜(こいとざくら)
藩政期、小糸という美貌の御殿女中がいた。ある日、この小糸に主人から寵愛の声がかかる。しかし、どうしても従わなかったために手討ちにされ、この井戸に投げ込まれてしまった。そんな井戸から伸びる桜は、恨みを込めて井戸から這い上がろうとしている小糸の化身であるという。花見橋千歳台側にあり、品種はソメイヨシノ。
■写真は小糸桜
11)真弓坂入口の不明品種(ヒガン系?)
■写真は真弓坂入口の不明品種
12)蓮池門通りの不明品種2種(ヒガン系?)
■写真は蓮池門通りの不明品種2種
13)越の彼岸(こしのひがん)
富山県南砺市蓑谷に自生がみられ、自生地は県の天然記念物に指定されています。自生地のものは江戸彼岸と大山桜の雑種と推定されていましたが、最近では江戸彼岸と近畿豆桜の雑種であるといわれています。 瓢池の中島に2本あります。
■写真は越の彼岸
14)2代目海石塔(かいせきとう)しだれ桜
樹齢約130年と推測される先代(原木)が枯死のため伐採された特別名木「海石塔しだれ桜」の後継木が3月10日に植栽された。
後継木は昨年6月に伐採された原木の孫にあたり樹齢約20年、高さ6.5メートル、幹回り40センチで、海石しだれ桜の種子から育成されたとされる「喜多家のしだれ桜」(かほく市天然記念物)の種子から育成した。(北国新聞より)
しだれ桜はエドヒガンザクラの変種で、兼六園には7本ある。ソメイヨシノザクラと同じ時期に咲くが、ソメイヨシノよりも赤みが強めで華やかな紅だ。
■写真は海石塔しだれ桜
(つづく)