金沢の観光スポットレポート(No.1807)
◇兼六園の桜2020-11 関山、鬱金、塩竈桜
兼六園のさくらは園内の池や曲水、灯篭、石塔、松などの樹木とのバランスがなんとも言えない落ち着きと華やかさが魅力です。ここ7年”とりこ”なっています。今年もぜひご覧ください。
今年はコロナウイルス対策で4月21日より休園になり、今後の品種は昨年の写真で紹介します。
27)カンザン(関山)
サトザクラ系明治初年に東京荒川堤の桜として有名になった桜で、花は濃紅大輪で、花弁数は30枚程度です。
■写真は関山(2020.4.17)
28)ウコン(鬱金)
もと東京の荒川堤で栽培されていた品種です。淡黄緑色の花色が、ウコンという植物の根茎を使って染めた色(鬱金色)に似ていることからこの名がつけられたといわれています。御衣黄とは系統的に近縁で、御衣黄の枝変わりによって鬱金型の花を咲かせる枝を生じた例も発見されています。
■写真は鬱金(20202.4.17)
■写真は鬱金(2019.4.22 - 30)
29)シオガマザクラ(塩竈桜)
桜の名所、塩竈神社神社に伝わる八重桜で、かつて千歳台の地蔵堂の後方にあった。初代は、文政5年(1822)に12代藩主斉広が竹沢御殿を造営した際、中庭に植えたもの。高さ約10m、周囲約7mの大木で花も大ぶりであった。その木は昭和32年(1957)に枯死し、2代目として塩竈神社神社から幼木をもらって育てたが、昭和53年(1978)に枯死、3代目は昭和56年(1981)に譲り受けるが平成7年(1995)強風で根から倒れる。4代目は平成8年(1996)に植えるが、切ってしまい、現在の桜は平成13年(2001)春に塩竈神社から割愛して5代目として植え付けられたものである。
桜の花柄が短いので、花が詰まる様に咲き、さらに、花弁に切れがあるのでブーケの様に見える。
驚くべきことに、塩釜神社のホームページを参照すると、お花見の案内図の中に「兼六園菊桜」の文字があった。塩釜桜が塩釜神社から兼六園に来たように、菊桜も兼六園から塩釜神社に贈られたのであろうか。
参考:塩釜神社のホームページ
■写真は塩竈桜(2020.4.17)
写真は塩竈桜(2019.4.22 - 30)
(つづく)