金沢の観光スポットレポート(No.1901)
◇金沢の秋2020 尾張町巡り1②
〇尾張町の由来
町名の由来は①尾張荒子から前田利家に従って移住した足軽・小者がここに居住した。②利家の金沢入城後尾張荒子から呼び寄せた御用商人の居住地の説がある。寛永12年(1635)頃まではもっと南側の城に近い大手町寄りにあったが、同年の大火後は城から離れた現在の地に移転したもの。江戸期は米仲買商を中心に各種の店舗が71軒並び、金沢経済の中心地であった。文化8年(1811)には米仲買13・道具商10など多くの種類の商店が並んでいた。
〇三田商店
旧三田商店は、昭和5年(1930)建築の鉄筋コンクリート造2階建ての建物。
建物は立方体に近いプロポーションの単純な形態で、外壁にチョコレート
・ブラウンのスクラッチ・タイルを貼っている。交差点に面する角を丸め
て正面玄関を設け、1階ではアカンサスを頂く付柱のコリント式柱頭やび
ん飾りを配し、玄関欄間にはステンド・グラスを入れている。
■写真は三田商店
〇金沢蓄音機館
金沢蓄音器館には、約600台、常時150台を展示。SPレコードも3万枚を収蔵を超える。 エジソン社製の蝋管式蓄音器や縦振動式のほか、有名蓄音器でSP盤の音色を楽しむ解説付き実演は必聴。
月に数回、テーマ別SP盤鑑賞会やピアノ演奏会も開催。日曜日には紙ロールによりピアニストの指使いを再現して演奏する1927年米国製のピアノの公開もある。
■写真は金沢蓄音機館
〇泉鏡花記念館
明治半ばから創作活動を始め、大正、昭和にかけて、多くの作品を生み出した泉鏡花は、やがて文豪とたたえられた。
泉鏡花記念館は、泉鏡花の生家跡(生家は明治時代の火事により焼失)に建つ木造二階建てと土蔵三棟からなる建物を改修して整備されたもの。
鏡花が生まれ育った当時の街並みの面影を色濃く残す地域にあり、浅野川、主計町茶屋街、ひがし茶屋街と隣接している。
■写真は泉鏡花記念館
■写真は佃の佃煮
〇久保市乙剣宮
風格ある商家の町並みが残る尾張町に鎮座し、金沢における市場発祥の
地とされる由緒ある神社。境内を抜けて主計町茶屋街へと通じる石段の
坂道は「暗がり坂」と呼ばれ、観光スポットとして有名。
境内には鏡花ゆかりの神社として、彼が詠んだ句碑が建立されている。
■写真は久保市乙剣宮
□尾張町紹介ページ
金沢名建築物巡り 尾張町界隈 ①
金沢名建築物巡り 尾張町界隈 ②
金沢名建築物巡り 尾張町界隈 ③
金沢名建築物巡り 尾張町界隈 ④
金沢名建築物巡り 尾張町界隈 ⑤
(つづく)