金沢の観光スポット体験レポート その104(No.207)
◇長町足軽資料館訪探レポート(清水家①)
加賀藩では武士が約11,000人いたうち約5,800人が足軽
であったという、他の藩では足軽は長屋住まいである
が、この資料館の通り敷地は足軽で約50坪、足軽小頭で
70坪で一戸建てと優遇されていたと言える。
清水家は平成2年まで、高西家は平成6年まで実際に住居
として使われていた。その後、住人から金沢市に建物が
寄贈され平成9年11月に現在の地に移築された。藩政時
代の生活が想像できる貴重な建築物である。
■写真は板葺き石置き屋根
足軽屋敷としては典型的なもので、接客空間(左側)と
日常生活空問(右側)との素朴な配列が特徴となってい
る。また、特に清水家は藩政期以来、代々足軽の子孫と
して受け継がれ、現代まで住み続けられてきた由緒の正
しさも特筆されるところです。
■写真は玄関
玄関の間
ここは、客人を迎えるところで、座敷への通り道とし
て使用されていました。足軽屋敷を訪れる客のうち、
奥まで上がるのは同じ身分の人達だけであったと言わ
れています。行商たちなどは玄関を使用せず、台所の
勝手口から出入していた。
■写真は玄関の間
座敷
足軽屋敷も普通の武家屋敷と同様、接客を第一に考え
て造られました。この部屋は、その接客に使用されて
いたところです。
天気の良い日には、雨戸が開け放され、庭を眺められ
るようになっていました。
■写真は座敷
庭
庭は、観賞用というよりも野菜や果樹などを栽培する
自給自足の場でした。
■写真は客用厠