金沢の観光スポットレポート(No.1931)
◇金沢冬の風物詩-2 兼六園雪吊り②(ユーチューブ連動解説版)
11月1日金沢に冬の訪れを告げる金沢の風物詩、兼六園の雪吊りが始まった。湿った雪の重みから木を守る雪吊りは、唐崎松から作業が行われた。園内隋一の枝を誇る唐崎松では庭師5名を含め合計約12~13人がかりで作業が進められ、心柱5本に1本あたり50~200本の縄が次々と放射線上投げおろし、受け取った庭師が枝にくくりつけていった。
兼六園内で使用する縄(藁縄)は、総延長約120キロ、総重量4トンに及ぶ。唐崎松をはじめ松やツツジなど約800箇所で施され、作業は延べ人数約500人が12中旬まで作業がおこなわれ、来年3月より取り外し最後に唐崎松で終わる。
〇雪吊りとは
大切な庭木を冬に積もった雪の重さで枝などが折れないようにする対策、方法を総称して「雪吊り」と呼びます。石川県では明治初期から確立したと言われ、冬の風物詩として、加賀金沢を中心に石川県内では民家でも11月の初冬を迎える頃に作業が始まります。
■写真は唐崎松(リンゴ吊り)
○幹吊り
「りんご吊り」と同じく大きめの樹に施す手法です。樹上の太めで、しっかりした枝又から複数の藁縄を下げて、枝を結わえ吊ります。
■写真は幹吊り
○三つ叉、四つ又しぼり吊り
ツツジなど中低木類を対象に三本の竹を囲うように立て込み、上部の結束ヶ所から藁縄を吊り下げ、張り出した数多くの小枝を吊り上げるようにわら縄で絞ります。
■写真は三つ叉、四つ又しぼり吊り
○竹立て(添え)しぼり
■写真は竹立て(添え)しぼり)
○しぼり
■写真はしぼり
○菰かけ
■写真は菰かけ
番外)莚(むしろ)敷
橋や、坂道などに莚を敷いて、雪や氷によるすべり止めとするもの。
■写真は莚(むしろ)敷
◇金沢冬の風物詩-1 兼六園雪吊り②(ユーチューブ連動解説版)
(つづく)
□ユーチューブ「冬の風物詩2020 兼六園雪吊り」