金沢の観光スポット体験レポート その444(No.701)
◇兼六園の特別名木、名木めぐり ①
兼六園には名木指定が79本ありその内特別名木が19本
ある。今回はこの名木を紹介します。ただしその樹木の花
とか若葉とかはその季節に取材して都度紹介します。
石川門の前の桂坂より、千歳台、山山、霞が関、瓢池、
真弓坂を経由桂坂の順で巡ります。
□兼六園の樹木数
兼六園には8,176本の樹木があり、うち、推定樹齢
100年を超える樹木が354本。約3,500の生垣の
樹木がある。(2015年1月現在)
1)桂坂入口手前のタブ
国所有、タブノキ
■写真は桂坂入口手前のタブ
2)桂坂カツラ二世(ヒコバエ)
国所有、カツラ
■写真は桂坂の桂
3)桜が岡の大モミジ二世
国所有、イロハモミジ
■写真は桜が岡のもみじ
4)虎石のシイ
県所有、スタジイ
◇虎石(とらいし)
霞ヶ池北岸の徽軫灯籠そば、シイノキの木陰の笹薮にある。虎が
前足を低くして吼えている姿に似ている自然石。能登外浦の曽々
木か福浦辺りの産といわれている。獅子巖、龍石とともに兼六園
の要石である。
■写真は虎石のシイ
5)ことじ灯籠のもみじ
県所有、イロハモミジ
◇徽軫灯籠(ことじとうろう)
現在兼六園のシンボルであり、写真撮影ポイントになっている徽
軫灯籠は、霞ヶ池の北岸にある。
脚が二股になっていて、琴の糸を支える琴柱に似ていることから
名が付いた。この灯籠は水面を照らすための雪見灯籠の変形で、
高さ2m67cm。一脚は水中にあって高さ2m、陸にあるもう一方は80
cm。この不均衡さが美しいとされる。もとは同じ長さであったが、
明治時代に何らかの理由で片足が折れたものといわれる。傍らの
紅葉の古木と手前の虹橋(琴橋)が一体となった景色は一幅の絵の
ようで、兼六園を代表する景観となって
いる。
■写真はことじ灯籠のもみじ
(つづく)