いしかわの観光スポットレポート(No.1956)
◇雪の長町武家屋敷跡2021 ②(ユーチューブ連動解説版)
〇薦掛け
薦掛けは、雪から土塀を保護するもので、浸透した水分の氷結による損傷や、付着した積雪による土の剥がれを防いでおり、毎年12月から翌年3月まで設置され、雪吊りとともに”金沢の冬の風物詩”となっている。毎年12月の第1週の週末に合わせて薦がけが行われており、今年は12月5日土)~6日(月)に行われた。この薦掛けは昭和61年(1986)年から実施している。
〇金沢職人大学校「長町研修塾」
この建物は藩政期末から明治初期約130年前の建物を増築・改築をたび重ね現在に至っています。平成10年9月から平成11年3月にかけて金沢職人大学校の総合学習として長町武家屋敷群の修景に合わせ修復した。金沢職人大学校の講義の場、観光客が立ち寄る場、市民の謡曲、囃子、茶会等広く市民に利用されている。敷地内にある茶室「匠心庵(しょうしんあん)」は、金沢職人大学校一期生が3ヶ年の修了成果として主屋の修復と並行して平成11年3月に完成した。
〇野村家概要
1583年(天正11年)金沢城に入場した藩祖前田利家の直臣として従ったのが野村伝兵衛信貞。明治3年の廃藩まで12代に渡って1000坪の屋敷を拝領した野村家(1200石)の屋敷跡。樹齢400年以上といわれる山桃の木や、曲水・落水・名石を配した庭園は見応えがある。残念ながら屋敷は取り壊されて、北前船の商人の豪邸の一部を移築したもの。2009年ミシュランの二つ星に指定された。
(つづく)
ユーチューブ 「雪の長町武家屋敷跡2021」