金沢の観光スポットレポート(No.1804)
◇兼六園の桜2020-8 山桜、旭桜、大島桜
兼六園のさくらは園内の池や曲水、灯篭、石塔、松などの樹木とのバランスがなんとも言えない落ち着きと華やかさが魅力です。ここ7年”とりこ”なっています。今年もぜひご覧ください。
18)ヤマザクラ(山桜・原種)
本州、四国、九州、朝鮮半島に分布する野生種です。成木の成葉裏面が帯白色になる特徴があります。品種として葉、葉柄、小花柄などに毛がある薄毛山桜が知られています。
ヤマザクラはバラ科サクラ属の落葉高木。日本に11種あるサクラ属の基本野生種
の中でも代表的な種で、和歌にも数多く詠まれている。サクラの仲間では寿命が長く、ときに樹高30mを超える大木になる。樹形は箒形で、ケヤキに似る。ヤマザクラを原種として品種改良された種も多い。
■写真はヤマザクラ(噴水 2020.4.6)
■写真はヤマザクラ(真弓坂 2020.4.6)
このサクラはヤマザクラとなっているが、咲く時期、花形などが違い変種または交雑種と思われる。(要調査)
■写真はヤマザクラ(霞が池 2020.4.14)
19)アサヒザクラ(旭桜)
初代の旭桜は、白山地方のヤマザクラの大木で、園内第一の老樹であったため大桜と呼ばれていた。 かつて、この桜を兼六園に運ぶために、道筋の50軒の家を取り壊し500人の人夫がかかったという。 しかし、昭和12年頃に枯死し、現在は2代目。 ソメイヨシノなどの花びらが散った頃に、旭桜が満開になる。
■写真はアサヒザクラ(2020.4.4 - 11)
20)オオシマザクラ(大島桜・原種)
伊豆諸島に分布する野生種で、房総半島や伊豆半島南部に多くみられるものは薪炭用に栽培されていたものが野生状態になったといわれています。葉や花が大きく、花に芳香のあるものも多く、形態や開花期などに多くの変異がみられます。サトザクラ類に含まれる多くの品種のもとになった桜といわれ、他の桜との交雑によって生じたと思われる品種が多数知られています。
■写真はオオシマザクラ(2020.4.6 - 14)
(つづく)