植ちゃんの「金沢・いしかわに恋をしました!」

金沢に永住して金沢・石川が好きになりました!その魅力を紹介します。

金沢冬の風物詩「雪吊りあれこれ」2015①

2015-03-09 04:25:13 | 日記


金沢冬の風物詩「雪吊りあれこれ」2015①(No.562)

◇雪吊りとは
 大切な庭木を冬に積もった雪の重さで枝などが折れな
 いようにする対策、方法を総称して「雪吊り」と呼び
 ます。
 石川県では明治初期から確立したと言われ、 冬の風
 物詩として、加賀金沢を中心に石川県下はどこの家庭
 でも十一月の初冬を迎える頃に作業が始まります。
 北陸特有の湿った雪質は、重く、庭木の枝によく着雪
 します。枝折れ、裂け、潰れるなど、雪解けの三月に
 思わぬ被害に驚かされます。

◇雪吊りの種類





1)りんご吊り
  松の木、槇の木をはじめ、よく枝造りが出来た比較
  的大ぶりの庭木に、芯柱を添えてその先端から多く
  の藁縄を張りそれぞれの枝を結わえ吊る方法で、完
  成した姿が収穫前のリンゴの枝が折れないように吊
  り支えた形からりんご吊りと呼ぶようになりました。

■写真は兼六園の唐崎松雪吊り(りんご吊り)



2)幹吊り
  「りんご吊り」と同じく大きめの樹に施す手法です。
  樹上の太めで、しっかりした枝又から複数の藁縄を
  下げて、枝を結わえ吊ります。
 
■写真は足軽資料館の幹吊り



3)三つ叉しぼり吊り
  ツツジなど中低木類を対象に三本の竹を囲うように
  立て込み、上部の結束ヶ所から藁縄を吊り下げ、張
  り出した数多くの小枝を吊り上げるようにわら縄で
  絞ります。

■写真は足軽資料館の三つ叉しぼり吊り

(つづく)


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