植ちゃんの「金沢・いしかわに恋をしました!」

金沢に永住して金沢・石川が好きになりました!その魅力を紹介します。

◇井上靖の四高通学路を歩く!②

2020-07-01 04:39:47 | #金沢いしかわ#観光


金沢の観光スポットレポート(No.1842)

◇井上靖の四高通学路を歩く!②

今まで四高跡(現四高記念交流館)、W坂、桜畠楼(現寺町3丁目)は何回か取り上げて紹介しているが、今回は「井上靖の四高通学路を歩く」をテーマにつないでみた。井上靖が四高に柔道に熱中しながら疲れて帰る道を約90年前の昭和初期に思いを馳せながら歩きレポートする。

■写真は犀川大橋



■写真は中川除町(なかかわよけまち)



■写真は室生犀星記念碑







■写真は桜橋と桜橋から犀川上流



〇W坂(石伐坂)

石伐坂(W坂)の坂標には、「藩政時代から坂の上に職人町があった。」とある。ここで言う職人とは、「石伐坂」の名の通り石伐職人を指す。この辺りの旧町名である「上石伐町」「下石伐町」の由来には「戸室山から石を伐り出す藩の石伐職人20人の組地があったことによる。」とある。

■写真はW坂(石伐坂)



〇W坂「北の海」碑

北の海ではW坂を「腹がへると、何とも言えずきゅうと胃にこたえて来る坂ですよ」と紹介し、「この辺で足が上がらなくなる」と続きます。

〇『北の海』井上靖作

『北の海』(きたのうみ)は、井上靖の長編小説。1968年12月から1969年11月まで『東京新聞』などに連載された。『しろばんば』『夏草冬濤』に続く自伝小説、私小説3部作の3作目にあたる。

金沢の四高柔道部の夏稽古に参加し、練習する日々を過ごした洪作は、柔道のこと以外何も考えないという環境と、何よりも柔道部の面々が気に入り、受験の決意を固める。夏が終わると、金沢の街と四高柔道部の皆と別れ、受験勉強をしに両親のいる台湾へとひとり向かう。──柔道に明け暮れ、伊豆、金沢、神戸、台湾へと旅する、自由で奔放な青春の日々を鎮魂の思いを込めて描く長編小説。

□アマゾン『北の海 上』ページ



■写真はW坂





■写真は新桜坂緑地から犀川大橋、桜橋



■写真は突き当り右が桜畠楼



〇井上靖の下宿部屋(現櫻畠楼)

下宿先は旧桜畠6番丁(現寺町3丁目)にある木造2階建てで、井上靖が過ごした2階の8畳の床付座敷、小間、勉強部屋2畳、と6畳の4部屋も、当時のままとなっている。







■写真は玄関と階段





■写真は8畳の間





■写真は勉強部屋(2畳)

参考:井上靖の金沢旧制四高時代の下宿
□「市民が見つける金沢再発見の会」ホームページ

□植ちゃんの「金沢石川に恋をしました」桜畠楼 掲載ページ

(つづく)



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