金沢の観光スポットレポート(No.1896)
◇金沢の秋2020 尾山神社②
○本殿
建造は古式に則った三間社流造(神社建築の様式で最も一般的とされる「流造」のうち、正面の柱が4本、柱間の間口が3間あるもの) で、簡素にして神厳に満ちた社殿。
■写真は本殿
○尾山神社 拝殿
黒瓦が鈍く光る瓦葺、入母屋造の純和風。鬼瓦には菊の
御紋が光り、旧別格官幣社(国家に功績のあった人を祀る神社で、国がそれを認め、
勅命で幣帛を奉献する格式の高い神社)であることを示している。
■写真は拝殿
〇拝殿扁額「歸厚」
第十三代斎泰公筆。論語「曾子曰く 終わりを慎み 遠きを追えば 民の徳 厚きに帰せん」訳)「亡くなった人を丁寧に弔い、遠き祖先を祭祀を怠ることがなければ、人民の徳は自ずと熱くなる」
■写真は拝殿扁額
〇拝殿格天井造
中央天井は格天井造で、3000年に1度しか咲かないと言われる伝説の花「優曇華(うどんげ)」が極彩色の岩絵具で描かれ、拝殿の見所のひとつ。この天井は金谷御殿から移築したもの。
「優曇華」はインドの想像上の花であり、正式名称は「優曇波羅華」と言う。仏教経典では3000年に一度花が咲くといい、その時に如来菩薩や金輪明王・転輪聖王が現世に出現するとしており。このことから、通常「滅多にない吉祥」という意味の言葉として用いられている。
■写真は拝殿格天井造
〇拝殿欄間
欄間は約八寸厚の欅の一枚板に見事な梅花紋を透彫にし、極彩色の華麗な彫刻を施しています。これも金谷御殿からの移築で、成巽閣の欄間と同じ彫師が手掛けたもので、前田家御細工所の名工 武田友月の作品と伝えられている。
■写真は拝殿欄間
〇蚊母樹(いすのき)
主に暖地で自生するマンサク科の常緑樹で、推定樹齢200年を越える古木。
材質が硬いので、櫛を作るのに使われていた。左側の狛犬の後ろにある。
■写真は蚊母樹(いすのき)
〇青銅製狛犬
尾山神社の狛犬は高岡青銅製の昭和8年(1933)建立、高さ150CmX全長110Cm。
■写真は狛犬
(つづく)