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観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

12月の渡り鳥調査隊を実施しました。

2018-12-08 16:46:15 | 冬の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 6時46分 潮位237cm

今日の干潮時間12時24分 潮位 92cm

ほんの数日前は12月とは思えない20度を超す日もありましたが、今日は最高気温も10度ほどと、急に空気が冷たくなり冬らしい天気となりました。

寒くなってきたせいか、11月頃までは野鳥観察館前の庄内川にはハゼ釣りの人たちが多く訪れていましたが、12月になって釣り人の姿も少なくなりました。

 

しかし、今日は関東や関西など、遠くから野鳥や干潟を見に来館される方がちらほらありました。

また、NPO法人藤前干潟を守る会が行っているガタレンジャージュニアの講座が行われ、参加していた小学生たちが野鳥観察館ではカモの観察、スケッチを熱心に行っていました。

さらに、今日は予定通り、12月の渡り鳥調査隊を行いました。

寒いせいか、今月も参加者は少なかったですが、今日はハマシギが1,500羽を超え、たくさんのシギ・チドリを観察してもらうことができました。

参加されていた方は非常に熱心に観察、カウントにチャレンジされており、充実した時間を過ごしていかれたようなので嬉しく思っています。

次回、年が明けた来年1月の渡り鳥調査隊は19日(土)に実施します。

1月19日は、午後にミサゴなどの猛禽類をテーマにした「藤前干潟サイエンスカフェ」を行うことから、午前中に実施する「渡り鳥調査隊」は午後のサイエンスカフェとコラボすることになり、通常の観察・調査体験とあわせて「ミサゴのペーパークラフト」を実施します。

1月19日はぜひ、「1部:渡り鳥調査隊とミサゴのペーパークラフト」と「2部:藤前干潟サイエンスカフェ」の両方に参加して、藤前干潟で鳥をみて、知って、作って、藤前干潟を楽しく学びませんか?

ご参加お待ちしています。

詳細はこちらのチラシをご覧ください。→チラシ表面(PDF[5.6MB])チラシ裏面(PDF[5.3MB])

☆藤前干潟で学ぼう 鳥をみる、知る、作る!☆
【1部 藤前干潟の渡り鳥調査隊とミサゴのペーパークラフト】
 日時:2019年1月19日(土)10:00~12:00
 場所:名古屋市野鳥観察館、稲永ビジターセンター(集合は名古屋市野鳥観察館)
 講師:森井豊久(名古屋市野鳥観察館)、間部裕子氏(NPO法人藤前干潟を守る会)
 定員:20名(先着順)
 参加費:無料
 持ち物:お持ちであれば双眼鏡、防寒着
     (※2部とあわせて参加される方には昼食をお持ちになることをお勧めします。)
 申込み・問い合わせ先:下記

【2部 藤前干潟サイエンスカフェ「藤前干潟のハンターたち~ミサゴとその他の猛禽類~」】
 日時:2019年1月19日(土)13:30~15:30
 場所:稲永ビジターセンター 2階 会議室
 講師:先崎啓究(せんざきひらく)氏(道央鳥類調査グループ)
 定員:30名
 参加費:無料
 申込み・問い合わせ先:下記

【1部、2部共通】
 申込み・問い合わせ先:
 環境省名古屋自然保護官事務所
 〒455-0845名古屋市港区野跡4-11-2
 (TEL)052-389-2877
 (FAX)052-389-2878
 メールアドレス:WB-NAGOYA@env.go.jp
 ※「参加者氏名」、「住所」、「電話番号」を記入の上、メール、はがき、またはFAXで上記へお申込みください。
 ※申込締切は2019年1月15日(火)【必着】です。

 主催:藤前干潟ふれあい事業実行委員会
 共催:名古屋市野鳥観察館、稲永ビジターセンター
 協賛:イオンスタイル名古屋茶屋

 

続いて、今日の藤前干潟周辺の野鳥の様子をご紹介します。

満潮から引き潮になって、庄内川護岸沿いに干潟が姿を見せ始めるとハシボソガラスが潮だまりで何かを探していました。

カラスが護岸に戻ってくると生きたハゼを咥えていました。
ハシボソガラスは以前もウナギを捕えて食べていたので、藤前干潟周辺で活動するカラスは干潟で多くの餌をとっているようです。

お昼頃に永徳スリップ西側に干出する干潟に今日もダイシャクシギが飛来しました。

例年は導流堤先端付近の干潟で餌を探していますが、今年は永徳スリップ西側の干潟でよく観察されます。永徳スリップ西側の干潟は餌となるカニが少ないのに、なぜ今年は毎日飛来するのかと不思議に思っていたのですが、今日、観察していたところ、ダイシャクシギが干潟の中からユムシを捕えている姿が観察できました。

12月になってウミネコが減って、代わりにカモメが少数ながら飛来するようになりました。まだ数は少ないですが年が明ける頃には飛来数が増えてきます。

 

また、赤い目が印象的なハジロカイツブリを護岸近くで観察できました。

(※ハジロカイツブリの写真はHさんから提供いただきました。)

 

今日の渡り鳥調査隊等で観察できた主な野鳥 ハジロカイツブリ3、カンムリカイツブリ46、カワウ1,360、ダイサギ3、コサギ19、アオサギ47、マガモ14、カルガモ30、コガモ66、オカヨシガモ16、ヒドリガモ14、オナガガモ843、ハシビロガモ2、キンクロハジロ21、スズガモ71、ミサゴ26、トビ1、チュウヒ2、ハヤブサ1、オオバン3、シロチドリ28(24)、ダイゼン53(80)、ハマシギ1,569(983)、アオアシシギ14(0)、イソシギ2(0)、オオハシシギ4(0)、ダイシャクシギ1(2)、ユリカモメ5、セグロカモメ10、オオセグロカモメ4、カモメ1、ウミネコ1、ズグロカモメ25

(※スタッフがイベント前後に確認したものも含んでいます。シギ・チドリの()内の数字は昨日のカウント数です。)

 

明日の満潮時間 7時21分 潮位235cm

明日の干潮時間12時57分 潮位 95cm

 

【12月18日(火)臨時休館のお知らせ】
現在、稲永公園では電気設備の更新工事が行われています。
この工事に関連して、名古屋市野鳥観察館は【12月17日(月)~19日(第三水曜日)】が終日停電となることから、この3日間は連続して休館させていただきます。
【12月18日(火)】は臨時休館となり、ご迷惑をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。

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