落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

ガス田協議中共の狡猾な交渉術

2006年03月13日 | 政治・外交
 ガス田開発 日韓大陸棚も日本側 中国提案「尖閣」は領海ぎわ 2006/03/11産経
 東シナ海の石油ガス田開発をめぐり、中国が共同開発を提案した日韓大陸棚の対象海域も日中中間線より日本側だったことが十日、分かった。中国は日中中間線より中国側の海域については一切、共同開発する意思がないことを示したものといえる。

 複数の政府・外交筋によると、北京で六、七両日に開かれた第四回日中政府間協議では、中国側が協議の終盤、二カ所の共同開発対象海域を記した海図を配布した。対象海域はエリアではなく、小さな黒い丸で記されており、日中中間線は記されていなかったという。

 中国側は、黒い丸のつけられた海域の緯度や経度の詳細情報を知らせず、「わが国の案に関心があれば詳細を説明する用意がある」と説明したという。

 このため、協議後に日本側交渉団が精査したところ、一つは「翌檜(あすなろ)」(中国名・龍井)の北に位置し、日中中間線の日本側で、日韓大陸棚協定に基づく日韓共同開発区域内だった。もう一つは尖閣諸島の北で領海(同島から十二カイリ・約二二・二キロ)すれすれの日本の排他的経済水域(EEZ)内だったことが分かった。ところが、外務省の佐々江賢一郎アジア大洋州局長ら日本側交渉団は、すぐには首相官邸に詳細を報告せず、中国側が提示した対象海域についても公表しないように求めたとされる。

 佐々江氏は帰国後の八日、小泉純一郎首相と安倍晋三官房長官それぞれに、交渉内容を説明したが、安倍氏は「尖閣諸島も日韓共同大陸棚も全く問題外の提案だ。なぜその場で中国側に突き返さなかったのか」と強く叱責(しっせき)したという。・・・

 中共はいよいよ本性を現した。ガス田協議をネタに領土拡大を狙っているのではないか。
 日本側の強力な交渉チームが望まれる。

教育基本法の改正

2006年03月13日 | 政治・外交
教育基本法 今の国会で改正を 2006/03/12 NHK
 安倍官房長官は石川県能美市で演説し、「子どもたちに家族のきずなの大切さや国に貢献することの尊さをしっかり教える必要がある」として、できれば今の国会で教育基本法の改正を実現させたいという考えを示しました。
 この中で安倍官房長官は、「金もうけがすべてという昨今の風潮は変えていかなければならない。これは戦後60年間、損得ばかりに価値の基準を置いてきた結果ではないか。損得を超える価値があることや、家族のきずなを大事にすること、それに国に貢献することの尊さを学校で子どもたちにしっかり教えて行く必要がある」と述べました。そのうえで安倍官房長官は、「そのためには教育基本法も改正しなければならない。今の国会はまだ会期が残っている。この会期を生かして、そうしたこともなしえていきたい」と述べ、できれば今の国会で教育基本法の改正を実現させたいという考えを示しました。

 子殺し、親殺し、横領背信、粉飾決算、耐震偽造などの事件が連日報道されている。戦後の教育の不備がもたらした結果ではないかという意見が目立っている。
 12日の「報道2001」では、戦前の修身の教えは良かった(中曽根氏)、旧制高等学校で学んだエリートが引退してからだんだん世の中がおかしくなってきた(竹村健一氏)、ベストセラー「国家の品格」の著者藤原正彦氏は、小学校では何よりも国語教育をしっかりやってもらいたい、また自国の文化や歴史をしっかり学んでこそ真の国際人と言っていた。

 「愛国心」を巡る表現では、野党や公明党が戦時中の軍国主義を想起するとして決まって反対し十年一日のごとしだ。戦時下の国の状態にいつまでもとらわれ、あるいは故意にそうしているのだろうか。二千年以上にわたる歴史と文化を受け継ぎ、次世代に渡していく国だという考えにはならないものか。

 気になるのは、「男女共同参画社会への寄与」を教育基本法に盛り込むという意見があるらしい。例のジェンダーフリー思想で、こんなものが盛り込まれたら最悪で、改正などやらない方がましというぐらいである。よくよく注意してもらいたい。


藤原正彦氏 インタビュー記事
  前編 後編