落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

心・技・体の心

2006年03月23日 | 日常・身辺
大阪場所12日目
焦り
 白鵬
 11日目まで全勝、朝青龍まで破り、風格まで漂う完璧な相撲だった。なのに、立ち会い栃東を相手に2度も突っかけてしまった。横綱相手では全力を出し切る相撲で迷いはなかった。しかし、技・体が拮抗してきた場合、心がどうなるかが今日だった。
 「今場所は全勝でここまで来ているし、相手はすでに3敗している。技・体は負けていない絶対勝つはずだ、栃東には先場所負けている、勝たねばならない」といった心の葛藤が見えるようだった。

安定
 栃東
 白鵬と立ち会いが合わなかったことで白鵬の「焦り」を感じたことだろう。「俺の相撲に迷いはない」勝つより、冷静に負けない相撲を心がけているように見えた。

志し
 琴欧州-安美錦
 琴欧州は場所前の練習で膝を痛め、周囲から将来のため大事をとれと欠場を勧められたが、大関昇進直後の場所の欠場はファンに申し訳ないという気持ちだろうか、頑張っている。しかも今日は同体で物言いがつき取り直しとなった。1戦目琴欧州が優勢であったが、2戦目も縺れながらも琴欧州が勝った。両者とも膝を傷めておりハラハラする。
 故障の膝で9勝3敗と既に勝ち越した。今場所は横綱への1ステップという高い志しがうかがえた。