落葉松亭日記

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尖閣に見る中共の勝手

2006年03月30日 | 政治・外交
東シナ海のガス田紛争で中共は、日本領の尖閣を中国領と言い張っている。
メルマガ「台湾の声」で尖閣の歴史を端的に示す記事がある。
尖閣は日本領

 さて、ここで尖閣諸島について一言申し上げるべきだと思う。尖閣は明治17年、福岡の古賀辰四郎氏が漁業を営んだことが始まりだ。この古賀氏の足跡を辿ることで尖閣の正体と位置づけが明確になる。

 1884年3月、尖閣島周辺の魚釣島は巨馬が群生する野放しの島であったが、古賀氏は探検調査の結果漁場として将来有望と判断した。古賀氏は鰹節工場や缶詰製造工場、フカヒレなど魚群の宝庫を開発し、隆盛を極めた。

突然自国領と主張

 1871年、「牡丹社事件」が起こる。暴風雨で台湾南部に漂着した69名の琉球人乗員のうち、54名が惨殺された事件である。

  当時の外務大臣・副島種臣は中国(当時の清)に対して謝罪と賠償を要求した。しかし中国は「台湾は化外の地」で「教化の及ばぬ地」であると賠償を拒否した。つまり、当時の中国政府は台湾(と尖閣諸島)は「中国の領土ではない」と公式に宣言している。

  ところが100年後の1971年12月、中国は根拠も示さず突然尖閣諸島の領有権を主張している。1972年2月、中国は台湾・尖閣諸島を行政府へ組み入れた。1992年2月、中国は領海法を勝手に発布し尖閣諸島、南沙諸島、西沙諸島に到るまで自国領とする旨宣言したのである。

 昭和43年(1968年)、国連アジア極東経済委員会が尖閣周辺海域に大量の石油が埋蔵されているとの調査結果を発表した直後、中国は突如として「尖閣は中国固有の領土」と主張した。これは火事場ドロボウ以外何と言えば良いのか。

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  二階経産相が就任して以来、中国側の対応は日本の期待を裏切るものとなった。ましてや杉山経産省次官は“交渉をしっかり進めていく”と言っている。これは東シナ海ガス田開発の放棄宣言ではなかろうか。
  中国の東シナ海権益の既成事実化は「春暁」の操業で決定的となる。日中政府間協議でいくら会談しても平行線で進展することはない。国益とは先手必勝、現場実力主義の産物にほかならない。

 「白樺」の共同開発は平行線をたどり、尖閣は中共のものと言い出している。
 一方韓国も竹島に電話線まで引き漁民を住まわせ既成事実化に余念がない。
 弱腰外交で主権が侵されつつある。