今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

今年のわが家のお節作り

2017-01-04 07:12:26 | 料理

既に、当ブログで説明済みの事ですが・・・・・・。

私は嫁いでからこの数十年間、お節料理を作らなかったのは、病で暮れに倒れ入院したした時、一度だけです。

毎年、お正月は、手作りのお節を家族に振る舞うのが恒例でした。

内容もほとんど変わらず、実家のお節を受け継いだものです。

もちろんところどころに、変化はありますけれど。

 

お煮しめ以外は、娘達がすべて詰めました。
しめさばを入れるのを忘れたり、毎年必ず入れる酢ゴボウが作るのを忘れたり、ちょっとしたミスはありましたが、お愛嬌。
95点はあげられるほどの出来栄えです。
さすが私の子供です。(笑)

 

そういえば、妹のところのお節も似たり寄ったりなのではないかしら。

この度のお正月で、思い出話に花が咲いた時の事。

次女婿のHさんが、笑いながら言いました。

「お正月、結婚の挨拶で妹宅を訪れた際、ご馳走になったお節が、我が家とそっくりでしたよ」と。

 

2014年のお正月のお節です。
この頃は、お節づくりの主導権は、まだ私にありました。
幾分、雰囲気が違いますけれど、お料理は、エビのしつらえが違うだけで、ほとんど今回と同じです。

 

60代になるまでは、私がほとんど一人でこしらえていましたが、病に倒れて以来、年ごとに、娘たちが作る量が増えていきました。

今年は、そのつもりで私はいたわけでないけれど、娘たちの分担がさらに多くなり、私が作ったのは、たったの二品のみ。

お煮しめと、鶏の野菜ロール巻きオレンジ風味です。

 

二の重

昆布巻き・いかの松笠焼き・牛肉の八幡巻き・えびの養老煮・鶏のつくね煮・宝來揚げ・鶏の野菜巻き

お煮しめ

  •  

いつも、お正月の食材の買い出しは、27日にスタートで、その日の夜からお節づくりが始動します。

けれど、今年は28日から買い物を始める予定に、私はしていました。

27日のお昼頃のことではなかったでしょうか。

その日から、年末休暇に入った次女から電話がありました。

「明日は、一緒にスーパーにお買い物に行かない?」とのお誘い。

私は応えました。

「一人で行くつもりだったけれど、車に便乗させてもらえたら大助かりだわ。」

 

買い物を始める前に、お節づくりの分担をそれぞれ何にするか決めないといけません。

ところがどうしたことでしょう。

次女が言いました。

「ママは、お煮しめを作ってくれればいいわ。後は私たちで作るから」と。

 

一の重

紅白かまぼこ・栗きんとん・だて巻き・りんご姜・田作り・二食卵・黒豆・数の子

 

次女のMちゃんの意気込みは相当なもの。

私がお煮しめ以外でも、いくつか作るわよと言うと、それは私が作ってみたいから、と断られてしまいました。

更に驚いたのは、買い物の支払は、私が全部するから、と次女が言い出したからです。

さすがにそれは申し訳なくて、遠慮したのですが、Mちゃんの意思は固いようでした。

その代わりにはならないけれど、お昼はMちゃんが案内してくれ駅ビルの中のおうどんやさんの定食を、私がご馳走することに。

 

三の重

七色なます・鮭の南蛮漬け・菊花かぶ・しめさば・酢ばす・酢ごぼう

しめさばを入れるのを忘れたり、毎年必ず入れる酢ゴボウは作るのを忘れたとの事。、

 

楽をさせてもらって、とてもとてもありがたい事だったのだけれど、私の体が腑抜けになっていくような脱力感に、少々見舞われてしまって。

自分が、一気に老け込んでいくような気持ちになりました。

精神的に老いるとは、こういうことなのかもしれません。

しっかり者の娘について歩いているだけで、自主性をすっかり失くしてしまった自分を思い、ちょっぴり、反省も。

 

けれど、反省しただけの私。

大晦日からお正月にかけて、いつになく娘たちに頼り切ってしまいました。

娘達はそれで一向にかまわないといった様子で、私が時に、ごめんなさい、と謝ると、びっくりした様子。

どうして謝るの、と尋ねられてしまいました。

 

こんな訳で、少々腑抜けの精神状態で過ごした、この度のお正月です。

本当にしっかり者で、手も早く、頭脳明晰な娘達には、敵うはずがない私。

だからと言って、主導権をすべて奪われてしまうと、私は老け込んでいく一方かもしれません。

 

でも幸いなことに、普段は、時には、もう少し気にかけてくれてもいいのに、と思うほど音信不通だったりするのです。

(追記 これは長女の事でした。(笑) 次女家は近いので、週末よく会っています。超多忙な仕事と家庭の両立が精いっぱいで、止むを得ないことなのですけれどね。)

 

長女が作ってくれたお雑煮

「ゆず入れないの?」と言うと、「入れたわよ。隠れて見えないだけ」とのことでした。
いつも入れる、椎茸はどこ?(笑)

 

甘えってばかりでは、気持ちが老け込んでしまうことが、今回よく分かった私。

頼り過ぎず、自立した一人暮らしを、できるだけ心がけるようにしましょう。

 

色々理屈を述べましたが、娘たちの優しさが素直に嬉しくて、幸せをかみしめた私です。

「親の背を見て子は育つ」の言葉が、お節づくりで実感できました。

 

のんびりまったりと過ごさせてもらった、今回のお正月。

十分休養が取れて、心から感謝しています。

両方のMちゃん(頭文字が同じ娘達です)、本当に有難う。

 

 
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