今日は昨日の続きです。
前回の記事の最後に、最近亡くなられたTさんのことで悔やまれることがあると書きました。
そのことについて、今日の記事では触れたいと思います。
その他、大切な友への思いも、いろいろ綴るつもりです。
一昨年の秋の事。
何時ものママともさんのメンバー4人で、集まりました
夏に手術をされたTさんにとっては、術後、初めての外出だったようです。
一回りお痩せになられていました。
細身のグレーのオーバーに柄物の鮮やかな水色のスカーフを首にまかれたお姿が、あまりに清々しくて。
思わず、「とても素敵。お痩せになって、美しくなられたわね!」と、私は言いました。
それが、彼女との最後の出逢いになるとは、その時は、思いも及ばないことでした。
その後、眺望の素晴らしいホテルのレストランで、昼食を共にし、とても楽しいひと時を過ごしました。
化粧室に行くからと言って、途中、席を立たれた彼女が、何故か、なかなか戻ってこられませんでした。
今思えば、色々思い当たることがありますが。
その時、彼女の体は、転移による膵臓がんを患っておられること等、知る由もなかった私達です。
わたしたちに心配をかけたくなかったのでしょうか。
気を遣われるより、いつも通りに接してほしかったのかもしれません。
最初の手術後の検査で、がんの中でも一番怖い病と言われている膵臓がんへの転移が分った時、彼女はご家族に、二つの約束をされたそうです。
希望を失わないで、最後まで明るく生きる。
最後まで前向きに生きる。
この言葉通りに過ごし、彼女は、ご家族に見守られながら、ご自宅で息を引き取られたそうです。
お電話でお話ししたときの、彼女の潔い言葉も、今となって、よく頷けます。
術後、数か月後にお電話をかけたときのことです。
身辺整理をすべてしたのよ、と言われました。
その時の私は、病気を契機に断捨離を実行された程度の受け止めかたでいました。
それにしては、あまりにきっぱりとした物言いでいらっしゃったので、如何にも彼女らしいと感心しつつ、一方では不安もなくはありませんでした。
今思えば、彼女の言動に、その覚悟をにおわせる雰囲気が、色々な所にありました。
その察しが十分にできなかった、自分がとても悔やまれます。
その最もたる、私の無神経な言葉。
それは次の如くです。
前述したホテルの上層階のレストランでの会食の後、テレビ局の路上インタビューに出くわしました。
もちろん早々に逃げまくりましたが、これもいい想い出ね、と大笑い。
いよいよお別れの改札前でのおしゃべりのひと時の事。
誰ともなく、これからは一月に一回、曜日を決めて会いましょう、といった話になりました。
もしかすると、Tさんの提案だったのかもしれません。
でもメンバーのお一人は、私より年上ながら、ラジオの音楽番組に、なんとレギュラー出演しておられ、とても多忙なお方。
手帳のスケジュール表はいっぱいで、約束の日がなかなか決められません。
とりあえず、今日はこのままでお別れということになりました。
同じ電車に乗った、私とTさん。
二人でおしゃべりしている時、彼女の置かれた余りに厳しい状況を知る由もなかった私は、とんでもない余分なことを言ってしまいました。
「一月に一回は多すぎない。二か月に一回にしましょうよ」と。
収入は遺族年金だけとなり、交際費も切りつめて暮らしている身です。
現実的な経済観念から、こんな情けない言葉を私は発してしまったのです。
Tさんは、その時は、「そうよね、確かに多すぎるわね」と言って、私の意見にすぐ同調してくださいました。
本心では、彼女は残念だったのかもしれません。
生き急ぐあまりの、ひと月に一回だったのかもしれませんのに。
その後、容態が芳しくなかったのか、彼女からお誘いの電話は二度とありませんでした。
他の方達も同様だったようです。
いつも彼女が先頭に立って、お世話をして下さっていました。
ですから、このような状況の時でも、心配しながらも、彼女からの電話を待ち続けてしまった私です。
ある友人は、時たま電話をかけ、自分の愚痴ばかり聞いてもらい、申し訳なかった、と述懐しておられました。
二か月に一回などと言わなければよかった。
その後悔の思いが、今でも拭えません。
一月に一回の再会日が、具体的に決まっていれば、と・・・・・・。
彼女は、それが多少でも心の支えとなり、その日を一つの目標にして、頑張る力にしてくれたかもしれませんのに。
気配りの行き届かなかった自分の不甲斐なさが悔やまれます。
私達の年齢になると、友達と会うときは、一期一会の心境で、もっともっと大切に過ごさなければなりません。
またこのようなことが、いつ起きてもおかしくない年齢の私達です。
私は、家の暮らしをこよなく愛する人間のため、積極的に動くタイプではありません。
でも友への思いは、とても強い方だと思います。
でも思うだけではだめ。
その気持ちを伝えてこその友情です。
後で悔やんで悲しい思いや辛い思いをすることのないように。
大切な心の友達には感謝の気持ちを素直に表すことができる人になりたい、としみじみ思いました。
奇しくも、このような心境になっている時、名古屋に在住の大親友から、久し振りに電話がありました。
大学時代と全く変わらない雰囲気の彼女。
時空は瞬く間に超え、姉妹のような関係に戻れました。
五月ころに会う約束をしました。
その日を楽しみに、これからは暮らしたいと思います。。
追記
ランキング用のバナーが記事からとんでもなく離れた下方についています。
にほんブログ村さまの説明によると、これはgooが取り付けたもののようです。
わたしの下書きの記事には表示されていないため、自分で位置など移動することはできません。
以前、gooブログがSLL化された時に、私のブログのバナーがすべて機能不全になりました。
その時、メカに弱い私は、NTTリモートセンターの助けも借りながら、色々試みているうちに、今のような状態になりました。
今朝、にほんブログ村の過去使用していたバナーの貼り付けを、再度試みましたが、やはりうまくいきませんでした。
この貼り付けは容易ではありませんね~
妹もいつでしたか、大変苦労してもうまくいかず、私の下書きのランキングバナーをコピーして、自分の記事に貼り付け、解決に至ったことがあります。