河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

CKCトリビア(器械がなくてもCKC計測を行う方法)

2009-01-07 | CKCトリビア
入浴エクササイズは単に患者指導と評価を行うだけで結果が出せたが、私には他にやりたいことがあった。
それは理想的なCKC運動用の器械を作るということである。
特にIsokineticなCKCマシンを作りたかった。
しかし先立つものがない。

そこで知恵を絞った。
吉備国際大学にはIsokinetic Exerciseの行えるCYBEX 6000があった。
これを何とか工夫してCKC運動用に使えないだろうかと考えた。
アメリカ留学中、体幹筋力を計測する必要に迫られた時、身近に専用の器械がなかったので文献を調べて古いCybex IIを用いて体幹筋力を評価した経験があった。
同じように、工夫次第でOKCの器械をCKCの計測に使えるのではないだろうかと考えた。

いろいろ思案して、背もたれを倒し込んで背臥位になり股関節の屈曲伸展のモードを利用してレバーアームを蹴らせればうまく行くのではないかと考えた。
レバーアームにフットプレートを付ければ完璧である。
そこで、つきあいのある病院で使わずに転がっていた足関節訓練機の金属製フットプレートをもらってきて、昔なじみの吉備高原リハセンターの研究員の方に固定のためのドリル穴をあけたりの加工をしてもらって、ほとんどお金をかけずにフットプレートを自作した。

それを使ってCKC運動を行わせてみると非常にスムーズに運動が行えた。
さらに、計測も何を計測しているのか最初はよく分からなかったが、再現性のあるスムーズな波形が記録できたのである。

よく分からないが、CKCの出力のグラフはOKCの出力のグラフをちょうど2倍に引き延ばしたような形になっている。
さらに、多数の計測を行うとCKCとOKCのピーク値はきれいな相関を示す。
これは結構おもしろいのではないかと考えた。

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