河村顕治研究室

健康寿命を延伸するリハビリテーション先端科学研究に取り組む研究室

AAOSのお土産1

2009-03-17 | 研究・講演
ORSから帰国してあっという間に2週間が過ぎた。
あいかわらずばたばたと忙しい。
住所変更の通知をしていなかったために届かなかった「ねんきん特別便」がようやく届き、見てみると現在の職場以前のデータが全て抜け落ちている。茫然とした。訂正の返事を準備しなければならない。
まったくひどいものだ。
桝添さん、頑張って下さい。

さて、忘れないうちに記録を残しておかなくてはならないが、ORSの最終日にAAOSの機器展示でおもしろいものを見つけたという話の続きである。

それは「kneehab」というドイツ製の商品で、それを見つけたときには本当に驚いた。
実は、昨年末に来年度の科研費でこのようなものを研究したいと申請書に記載したものとそっくりだったからである。

「荷重立位周期的水平揺動刺激と筋電気刺激による筋力増強法の研究」においてACL再建術後患者で非常に良好な成績が出たことはこれまでに書いたが、問題は装置が大きい固定設置式のものであるため患者さんが自宅から通ってきて交替で使用しなければならないということであった。
必然的にポータブルのシステムを誰でも考えると思うが、私も次のステップとして簡単に装着できて歩きながら使用できるような電気刺激装置を作ろうとしていたのである。

この、kneehabというのはまさにそのような装置であった。

いろいろと質問して詳しいことを聞き出すと、このシステムはドイツのneurotechと言う会社から2001年に発売され、ドイツ本国ではACLの術後患者にレンタルで貸し出してかなりの使用実績を持つとのことであった。
写真のシステムは第2世代の商品で最近発売されたものだそうである。
使い古した第1世代のものも見せてもらったが、デザインがかなり良くなっている。
このシステムを電気刺激するときだけ大腿前面から巻き込むように装着して、だいたい1回30分の電気刺激を1日2回行うのだそうだ。

使い勝手も良さそうだ。
電極の配置などもっと詳しいことを教えてくれと頼んだら、詳しい資料はこれに入っていると言って名刺サイズの四角いCD-ROMをくれた。

しかし考えることは誰でも一緒だなと感心したが、8年も前から商品化されて売り出されているとは知らなかった。

それでも、現在申請中の科研費が採択されたら、これよりももっと効果的なシステムを作る自信はある。


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