CKCにおける二関節筋の抑制現象については早くから気付いていたが、実際に表面筋電図を計測すると弱いながらも筋放電は計測される。
一方、最適化手法を用いたコンピューターシミュレーションでは二関節筋の活動はほとんどないのが理想という結果が計算される。力学上は筋収縮の総和を最小にしようとすると二関節筋は活動しないのが最も理想的なのだ。
あるとき、ふと思いついて表面筋電図を計測する2つの電極の間にファインワイヤー電極を刺入してみた。
驚いたことに、表面電極の計測は従来通り弱い収縮を示しているが、ファインワイヤー電極の方は完全にサイレントであったのである。
私はこの現象に「CKCサイレント」というネーミングをした。
1人や2人では偶然かもしれないと思ったので10人ほど計測してみたが全く同じ結果であった。
静止して両下肢で体重を支持する程度の荷重レベルでは広筋群は活動するが大腿直筋は電気的にサイレントであるということである。しかし、表面筋電図では強力に収縮する広筋群のクロストークが混入するため、このCKCサイレント現象はこれまで知られていなかったものと思われる。
ただし、誤解されると困るので付け加えておくが、「CKCサイレント」は大腿直筋において、両脚で自分の体重を等尺性の静止した条件で下肢を踏ん張って支えている時に認められる現象である。
最大筋力でレッグプレスを行ったり、動きのあるときには弱い出力でも二関節筋は活発に活動する。
二関節筋の大きな作用は四肢末端の出力の安定化であり、静止して安定した状態ではサイレントであっても、少しでも不安定になる外乱が加われば二関節筋は素早く反応する。
しかし、研究すればするほど人の体の見事な仕組みに感嘆するばかりである。
一方、最適化手法を用いたコンピューターシミュレーションでは二関節筋の活動はほとんどないのが理想という結果が計算される。力学上は筋収縮の総和を最小にしようとすると二関節筋は活動しないのが最も理想的なのだ。
あるとき、ふと思いついて表面筋電図を計測する2つの電極の間にファインワイヤー電極を刺入してみた。
驚いたことに、表面電極の計測は従来通り弱い収縮を示しているが、ファインワイヤー電極の方は完全にサイレントであったのである。
私はこの現象に「CKCサイレント」というネーミングをした。
1人や2人では偶然かもしれないと思ったので10人ほど計測してみたが全く同じ結果であった。
静止して両下肢で体重を支持する程度の荷重レベルでは広筋群は活動するが大腿直筋は電気的にサイレントであるということである。しかし、表面筋電図では強力に収縮する広筋群のクロストークが混入するため、このCKCサイレント現象はこれまで知られていなかったものと思われる。
ただし、誤解されると困るので付け加えておくが、「CKCサイレント」は大腿直筋において、両脚で自分の体重を等尺性の静止した条件で下肢を踏ん張って支えている時に認められる現象である。
最大筋力でレッグプレスを行ったり、動きのあるときには弱い出力でも二関節筋は活発に活動する。
二関節筋の大きな作用は四肢末端の出力の安定化であり、静止して安定した状態ではサイレントであっても、少しでも不安定になる外乱が加われば二関節筋は素早く反応する。
しかし、研究すればするほど人の体の見事な仕組みに感嘆するばかりである。
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