![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/4e/cc7eed6341ecc219328a7bdd2b823057.jpg)
わざわざ小豆島から来られる弔問客を迎えに岡山港に向かった。朝早い便のためフェリー乗り場は閑散としていたが、フェリーから降りてくる乗客は思いのほか多かった。車で自宅まで案内し、線香をあげて頂く。カミさんの想い出を語り合うのは嬉しいけど、岡山港まで送った後、切なさがだけが残った。忽然とこの世から消えたカミさんの死をまだ心の中で受け容れていない自分が空しくもある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/4c/b4920fa7b7314050139a88ccd6093ad6.jpg)
郵便ポストに、数日前にAmazonでポチッした山野井泰史さんの『アルピニズムと死 - 僕が登り続けてこられた理由』が届いていた。日本屈指で最強のアルピニストの山野井さんの新刊(2014.11.5発刊なので新刊とはいえないけど)を読むのはとても楽しみだ。12月下旬のカミさんの急逝からずっと本を読む気分になれず、すっかり本から遠ざかっていた。久々に読書意欲を掻き立ててくれる本との出会いだ。
山野井さんは山岳事故で手足の指を失くしたので以前のようなアルパインスタイルのクライミングはできなくなったけど、彼のブログを読む限り、彼の純粋な精神性は何ら色あせていない。むしろ大きな肉体的なハンディを背負ったことで精神性がさらに浄化され洗練され研ぎ澄まされた感すらする。僕はこれからも山野井泰史さんが書き記した文書から多くのことを学びたいと思う。尊敬する植村直己さんと同じように、山野井さんから学ぶことはまだまだ多く、尽きることはなさそうだ。